「7つの習慣」は読んだだけでは効果がありません!実践してこそ初めて”効果”と”効果性”が得られます。御前崎市在住のガーデニング社労士、児玉伸也の「日本で2番目に判りやすい、7つの習慣実践講座」にようこそ。
前回は”インサイドアウト”と言う考えについて触れましたので、その逆、”アウトサイドイン”についても触れてみたいと思います。
”アウトサイドイン”は文字通り”外から内へ”のアプローチです。
人間が成長する過程で、外から埋め込まれた価値観や言葉・・・
「○○しなければ!」「○○べきだ!」「○○なはずだ!」「どうせ出来ない!」「無理」「やっても無駄」・・・言葉で表すとこんな言葉が当てはまって来ます。
子供の頃を思い出してください・・・
「遊ばなければ!」「今日は友達と遊ぶべきだ!」などとは考えなかったですよね?
「遊びたい!」「今日は友達と遊びに行こう!」・・・だったと思います。
逆に宿題に関しては・・・
「宿題やらなきゃ!」「宿題なんてやっても無駄!」こんなこと思ったことありませんか?
そうなのです。
人間は本来”主体的な生き物”、真っ白なキャンバスに「こんな絵を描きたい!」と思っているのです。
ところが、成長する過程で、親や学校、友達、会社、メディア等々からの刷り込み(洗脳と言い換えても良い)を受けて、インサイドアウトであった思考が、アウトサイドイン(外からのアプローチ)に上書きされて行くのです。
子供たちが「宿題やらなきゃ!」「宿題なんてやっても無駄!」と考えるようになるのは、そのような刷り込みをした社会(親や教師等)に責任があると思います。
もしも、勉強が楽しくてしかたがなかったら?授業が興味や関心を引くものだったら?、宿題も授業も子供にとっては楽しい時間となり、「勉強したい!」と自発的にインサイドアウトのアプローチが出来るようになると思います。
頭ごなしに「宿題やりなさい!」「勉強しなさい!」と何度も何度も言われると、子供たちの心の中には、「(親や先生に怒られるから)やらなきゃ!」と言ったアウトサイドインの考えが身についてきてしまいます。
親や教師だけに責任を転嫁するつもりはありませんが、子供たちの関心や興味を引くような授業にしようと教師がインサイドアウトのアプローチで努力していたら?
何故、勉強することが大切なのか?親がインサイドアウトのアプローチで子供たちの気持ちに寄り添って話を聴いてあげていたら?
こうした外からの刷り込みによって、真っ白だったはずのキャンバスはだんだんと濁って来ます!
結果、自分は悪くない!悪いのはこうさせた社会のせいだ!と究極の他責思考が完成してしまうのです。
経営者のこんな言葉を耳にすることがあります。
「うちの社員は”指示待ち”ばかりで、まったく自分から動こうとしない・・・」
企業の風土を何色に染めるのも経営者の心持ち次第であると私は思います!
社員を主体的な人間に育てたかったら、先ずは社長が自ら実践し、教育し、傾聴する姿勢を持つ。
全員参加で御社のミッションを考え、共有し、社員を一人の人間として常に尊重していれば、人間は本来主体的で素晴らしい能力を持っているのですから、「会社に行くのが辛い」「仕事のことを考えると気分が暗くなる」「日曜の夜になると憂鬱になってくる」と言った”指示待ち”社員はいなくなります!断言します!!
第5の習慣の”共感による傾聴”の会で詳しくは説明させていただきますが、社員や子供に対して、「0秒思考」の著者である元マッキンゼーのコンサルタント、現ブレイクスルーパートナーズの代表であられる赤羽雄二さんが提唱する”アクティブリスニング”と”ポジティブフィードバック”を実践してみてください。
超お勧め本です!
組織も家族も必ず”劇的に”変わります!
但し、アウトサイドインがすべて駄目と言うわけではありません。
安全にかかわることや生命にかかわるような事態に置いては、トップダウンで指示を出して行かないと、社員の自主性にまかせていたら、企業の存続や生命の危機にさらされる危険性もあります。
原則はインサイドアウトのアプローチです。