第289/365回:「lose-win パラダイム」」

児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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「lose-winパラダイム」について・・・

・lose-winパラダイム=自分が負けて、相手に勝たせる。

「相手に花を持たせる」という日本の文化?は一見良さそうなパラダイムだと思いがちですが、その状態がずっと続くと、相手に対して自分の言いたいことも言えない・・・都合のいい人になってしまいます。

特にパワハラ被害者に多いタイプです。

常に上司や他者の顔色ばかりを気にして、なんとか気に入られようとする。自分の意見や考えが言えない、我慢することが美徳だと思いこんでしまいます。

「Lose-winを考える人は、相手に対してなにも主張せず、なにも期待せず、なんの見通しも持たず、ただ相手を喜ばせたり、なだめたりすることしか考えない。人に受け入れられ、好かれることに自分の強みを求める。自分の気持ちや信念をはっきりという勇気がなく、相手の我の強さにすぐ萎縮してしまう」完訳版 p294

いわゆるお人好しと呼ばれる方も、このlose-winが深く根を張っている人ですね。

”長女病・長男病”、あるいは小さい頃感情を表に出すことを悪いことと教えられた”毒親”のもとで育てられた方には、この傾向が強いようです。

人間は感情を表に出すことが普通で、健全な状態で、感情を押し殺す=我慢する状態は自然の法則=原則に反している状態です。

上司などの立場が上の人間がwin-loseのパラダイムを持っていて、自分がlose-winのパラダイムを持っている場合、格好のえじき(=パワハラの対象)となってしまいます!

我慢が美徳とは考えないことです。それは感情を押し殺しているだけの状態であって、本音を抑制していることだと認識することが大事です。

*感情を表に出すことと、感情的になることはまったくの別物です!

言いたいことも言えずに、感情を押し殺している状態が続くと、間違いなくメンタルがやられます。

嬉しい・楽しい・怒る・喜ぶといった人間が持つ自然の原則に逆らっているので。

その場では一旦「相手に花を持たせる」ことで場が和むことはありますが、常に「自分なんか・・・」と思いこんでいると、気がついたら「依存状態の罠」にハマってしまいます。

一見「思いやり」の精神を持っているかのように見えますが、それは「思いやり」ではなく、自分が“考えることを放棄”しているだけです。

「勇気と思いやりのバランス」の「思いやり」とは、“相手を理解しよう”と努めることです。

その上で、自分の意見や言いたいことを発言することが「勇気」です。

Lose-winのパラダイムに支配されていることとは、「勇気」も「思いやり」も持てない“自分の人生の創造主は自分自身である”という原則に反した、無責任な状態なのです。

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