第295/365回:「人格を形成する2つの要素~成熟」

児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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今回は「人格を形成する2つの要素」の中から、「成 熟」についてお話させていただきます。

◎成熟とは・・・“勇気と思いやりのバランス”が取れていることである。

出てきましたね!“勇気と思いやりのバランス”

Win-winな関係を目指すにしても、シナジーを創り出すにしても、この“勇気と思いやりのバランス”という原則を理解し、実践しないと「相互依存の人間関係」は築けません。

「勇気」とは・・・自分の意見や考えをしっかりと伝えること。
「思いやり」とは・・・相手を理解しようと努めること。

そしてこのバランスが大切であるとコヴィー博士は言ってます。

「優しさだけでwin-winの結果に到達することはできない。勇気も必要だ。相手の身になって考えるだけでなく、自信を持って自分の考えを述べなくてはならないのだ。思いやりを持ち、相手の気持ちを敏感に察することも大事だが、勇敢であることも求められるのである。“勇気と思いやりのバランス”をとることが本当の意味での“成熟”であり、win-winの前提条件なのである」完訳版 p309

さらに「豊かさマインド」を持っていること、「欠乏マインド」に支配されないことも大切であると。

「豊かさマインド」とは・・・この世には全員に行き渡るだけのものがたっぷりとあるという考え方(全員が食べるパイは十分にある)⇒他者の成功を心から喜べるマインド。

「欠乏マインド」とは・・・物事はすべて限りがあり、人生をゼロサムゲーム(勝ちか負けか)ととらえる考え方(誰かが一切れ食べたら自分の取り分がなくなる)⇒他者が成功したら妬み・嫉むマインド。

「欠乏マインドに染まっている人はえてして、他人の不幸をひそかに望んでいる。もちろん、そんなにひどい不幸を望んでいるわけではないが、自分に影響が及ばない範囲で不幸に遭えばいいと思っている。他人が成功せずにいてくれれば、それでいいのである」完訳版 p312

人間関係のパラダイムで見ると⇒Win-lose、Lose-win、Winに当てはまります!

この欠乏マインドに支配されていると、他人を自分の思い通りにしたがり、自分のクローンを作りたがり、周りをイエスマンやご機嫌取りで固め、さらに自分よりも強い人間は遠ざける。

皆さんの周りを見渡せば結構いると思います!この欠乏マインドから離れられない人間。いわゆる“裸の王様”ですね。

悲しいことに、書籍でもほとんどのひとはこの「欠乏マインド」に深く脚本づけられていると書かれています!

では、自分も相手もwin-winになれる「豊かさマインド」を持つにはどうしたら良いのでしょうか?

これもコヴィー博士は明確に書いています。

「“豊かさマインド”を持つには、まずは第1~第3の習慣を身につけ、個人としての喜び、満足感、充足感を得ていなければならない。それがあって初めて、他者の個性、望み、主体性を認めることができる。前向きに人と接することが自分の成長にとって無限の可能性をもたらすことがわかっているから、それまで考えてもいなかった新しい“第3の案”を生み出せるのだ(中略)公的成功とはつまり、“豊かさマインド”のパラダイムから自然と生まれる結果なのである」完訳版 p313

「7つの習慣」はどの習慣から始めてもよいと言いましたが、やはり「人格という土台」を作り、「自立した人間=私的成功」を目指さないと、win-winやシナジーといった「公的成功」の真の効果性は発揮できないということですね!

依存状態⇒「自立=私的成功」⇒「相互依存=公的成功」の“成長の連続体”の流れも(上流から下流に川が流れるのと同じく)原則であるということです。

周囲との良好な人間関係を築きたければ、まずはインサイドアウトで自分が変わり、自分のことを律すること、自分の内面を安定させることが先ですね。

こてさきのテクニックではシナジーに至るような、win-winな人間関係は築けないということです。

“私的成功は公的成功に先立つ!”

「相互依存は、自立した人間になって初めて選択できる段階である。依存状態からいきなり相互依存の状態に達しようとしても無理である。相互依存できる人格ができてないからだ。自己を十分に確立していないのだ」完訳版 p55

次回は、「win-winの5つの側面」の中から、「人間関係」についてお話させていただきます。