第341/365回:「コヴィー博士からのメッセージ-1」

7つの習慣 児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

完訳版では、最後にコヴィー博士のインタビューが載っています。

貴重な言葉がいくつも載っているので、数回にわたりピックアップしてご紹介したいと思います!

◎原則と価値観の違いを理解すること・・・
原則は自然の法則。私たちの外にあり、私たちの行動の“結 果”を最終的に決めるもの。価値観は私たちの内面にあり、主観的なもの、人間の“行 動”を支配するもの。行動の結 果”を決めるのは、価値観ではなく原則。原則を自分の価値観にできれば理想的である。

*先ずは自分の価値観はなにか?を明らかにして。それが原則から外れていないか?を確認することが大事ですね。

◎「7つの習慣」を教えるときは、どの習慣から始めてもかまいません。どれか一つの習慣を教えて、そこから他の六つの習慣に結び付けて行くこともできます。「7つの習慣」はホログラムのようなもので、全体が部分に含まれ、部分が全体に含まれているのです。

*「7つの習慣」は順番が大事ですが、興味のある習慣から入ってみて、そこから遡ったり先に進んだりという読み方もあります。どのように読むのかは自由ですが、やはり人格という土台がしっかりしていなければ、第4以降の習慣もスキルにとどまってしまい、高い効果性は得られません。

 

第1~第3の習慣までは「約束をし、それを守る」という一言で言い表せるでしょう。第4~第6の習慣までは「問題に他者と一緒に取り組み、協力して解決策を見つける」と言い換えることができます。

◎誠実さは忠誠心よりも大事・・・誠実とは原則を中心にして生活すること。
自分が抱えている問題の根本を見つめ「それは他者に受け入れられることなのか、それとも正しいことなのか?」を自分に問いかけてみる。

正しいと思うことをせず、他人や組織に忠実であることを優先していたら、誠実とは言えない。

第1~第3の習慣は“誠実さ”を表し、第4~第6の習慣は“忠誠心”を表しています(私的成功は公的成功に先立つ p55・56)

誠実さと忠誠心は一体であり、誠実であれば、いずれは他者の忠誠心を得られるが、最初に忠誠心を求めようとしたら、それと引き換えに誠実さを捨てることになる。

「好かれるよりも信頼される方がよいのです。人を信頼し、尊重することこそが、愛を生みだすのです」

*正しいと思うことをする=原則に則っている。正しさよりも他者や組織に忠実であること=忠誠心を優先させることは、やがて人間関係にひびがはいると書かれています。誠実であること>忠実であることですね。

そして、今回最後の言葉・・・

「私自身、“7つの習慣”の全部を実践するのは大変です。悪戦苦闘の毎日です。どれ一つとして制覇できていません。“7つの習慣“というのは、完全には習得できない人生の原則だと思います。もうそろそろ到達かと思ったら、まだまだ道は続いているというような感じです。知れば知るほど、自分にはまだわかっていないことが多いのだと思い知らされるのです」完訳版 p481

 

 

コメント