230427「この人は苦手という思い込み」

児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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私のwinとあなたのwin・・・「Win-winを考える」

「Win-winになりましょう!(Win-win中毒 笑)」ではなくて、目の前の相手と良好な人間関係(Win-winシチュエーション)を築くことは、「自分にとってはどんなWinがあるのか?相手にとってはどんなWinがあるのか?」・・・考える、想像することから始めましょうというのが、第4の習慣「Win-winを考える」です。

当然に私にも苦手な人間はいます。人間ですから(笑)

そんな苦手な人間と接点を持たなくてはならないときに心がけていることが「まず相手を理解すること」・・・徹底的に相手の話しを聞いてみる=共感による傾聴を行うこと。

相手を理解していなかったばかりに、苦手意識を持ってしまうことって結構あると思うのです。

共感による傾聴を行うことで、「そうか、この人はこういう価値観を持っていて、だからこういう意見を言うんだ」と明らかになってくることがありますし、理解できた結果、自分は単に”苦手という思い込み”を抱いていたんだな!と気づくこともあります。

自分にとって居心地の良い相手、一緒にいて安心できる相手とだけ付き合っていけたら、これほど楽なことはありませんが、現実の社会はむしろ苦手な相手や嫌いな相手とどう折り合いを付けていくのか、どう関係性を構築していくのかが求められます。

 

人間関係に限らず”コンフォートゾーン”のなかにだけ、自分の身を置いていると人は成長はできません。

ですから、やったことのないことに挑戦する、不安だな、自信が無いなと感じていることに挑戦する、人間関係で言うと日頃から苦手だなと思っている相手と話をしてみるなどの”初めてのチャレンジ”が自分を高めていくことにつながっていくのですね。

*常にマウントを取って来るような”正義中毒患者”や”パワハラ上司”あるいは愛着障害気味の”こまってちゃん””かまってちゃん”とは縁を切る。逃げる。スルーするのが自分を守るためにはベストですが。

苦手の正体のほとんどが、「この人はこういう人だ」という自分のなかの思い込み・決めつけから来ているのです。

100%相手を理解する気持ちで話を聞いてみましょう。自叙伝的反応は封印して、相手を理解したい!という気持ちで話を聞いてみましょう。相手の背景まで思い描いて話を聞いてみましょう⇒相手のWinが想像できるまで。

気の合う仲間と話をしているときよりも、別な視点、異なる視点から話が聞けるので、自分に欠けていた視点に気づくことが沢山ありますよ⇒自分のWinに気づく。

自分と同じ意見を持った仲間10人と話をするよりも、自分とはまったく異なる価値観や意見を持っている一人と話をした方が、より大きな第3の案=シナジーが生まれる可能性は高まります。

それでも、どうしても、お互いのWinが想像できない相手であれば、どのパラダイムを用いるのがベストなのかを考えましょう。

ときには”妥協”が必要な場面もあります。

今度、目の前に「ちょっと苦手だな」というタイプの人が現れたら、先ずは相手を理解することから始めてみませんか?

「違いを尊重することによって、私自身の視野が広くなるだけでなく、あなたという人間を認めることにもなる。私はあなたに心理的な空気を送り込むのである。私がブレーキから足を離せば、あなたが自分の立場を守ろうとして使っていたネガティブなエネルギーも弱まる。こうして、シナジーを創り出す環境ができていく」p409

(投稿番号:433)

 

 

 

 

 

 

「win-winになりましょう」ではなく、「win-winを”考える”」ということがポイント。 何時でも誰とでもwin-winを”思い描く”ことは無理。 将来的にwin-winを想像できる相手であるのか?を”考える”ことが大事。 その場では”相手に花を持たせる”方が、将来的にwin-winに発展していくことだってあります!

相手とwin-winな関係になりたければ、まずは自分が相手のwinはなにか?そして自分のwinはなにか?を“考える”ことから始まります。

 

相手とシナジーを創り出したければ、まずは自分が相手を理解することから始める必要があります。

 

人間関係における良好なコミュニケーションを作り出すには、“自分の内面でシナジーを創り出す”ことから始める必要があります。

 

自分の内面でシナジーを創り出すとはどういうことか?

 

「シナジーを創り出す経験は日常的に生み出せるのであり、毎日の生活で経験できるのだ。しかし、そのためには内面がしっかりと安定し、心を開いて物事を受け入れ、冒険に心躍らせる必要がある」p386

 

つまり、第1~第3の習慣を常に意識し、実践することによって、自分の内面を磨いていく⇒「自立状態」にまで自分を高めることが大事ですよということですね。

 

「第8の習慣」では、あなた自身がリーダーとしての模範となりなさいという言葉がリピートされています。

 

「相互依存」の最高レベルであるシナジーを創り出すためには、自らが「自立レベル」に至っている必要があるということです。

 

その次の段階で、自分のボイス(内なる声)を発見し、更に自分の周囲の人たちの可能性(ボイス)に気づいてもらう行動を促すことが「第8の習慣」

 

「7つの習慣」が二次元だとしたら、「第8の習慣」は三次元のような!?

 

どこまでもどこまでもインサイドアウトで影響の輪を広げていく旅は続いていく・・・終わりのない旅、そんな感じです。

 

一つの山の頂までたどり着いて、やれやれと隣を見たらさらに高い山があったみたいな!

 

こうしてどんどんと次の頂を目指して行くことがヒトとしての成長につながっていくのでしょうね。

 

途中で休むことも、山道に咲いている樹木に関心を寄せたり、川のせせらぎに心を和ませる、そんな時間も必要でしょう。焦らずに一歩一歩楽しみながら登っていく。

 

その旅の始まりは孤独で寂しい一人旅かもしれませんが、原則という頂に向かって進んでいくと、不思議なことに一緒に登山してくれる仲間が集まって来ます。

 

皆で応援しあいながら、背中を押しあいながら、誰かが取り残されそうになったり、怪我をしたときは暖かな手を差し伸べて、回復するまで一緒に休憩する。そんな素敵な登山です。

 

(連続投稿433日目)

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