第308/365回:「思い込みや決めつけのパラダイム」

児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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相手の立場や相手の視点で話を聴くためには、大きなパラダイムシフト(自分の眼鏡をかけかえること)が必要です。

私は緑の色眼鏡で世界を見ている。あなたは黄色の色眼鏡で世界を見ている。

「これ、どうみても緑でしょ?」「いやいや、どこをどう見ても黄色だよ!」・・・自分のパラダイム(眼鏡)で世界を見ていたら当然にそう映りますよね!

自分の眼鏡をかけかえる・・・パラダイムシフトを起こすって、難しいです💦

「7つの習慣」を読み込み、実践していても容易にできることではありません。

コヴィー博士ですら難しいと言っているほどですから!

まずは自分のパラダイムは絶対ではない!パラダイムは人それぞれという原則を理解すること。

多くの方はカラスは黒いと“決めつけて”います。私もそうです。

ひょっとしたら、本当に白いカラスもいるかもしれないし、何らかの事情でカラスが白く見える人もいるかもしれない。

スイカを切ってみたら中が黄色くて驚いた経験はありませんか?(笑)

今でこそ黄色いスイカも当たり前になってきましたが、当時は「スイカは赤い」という“思い込み”がありました。

その頃、もし同級生に「黄色いスイカ食べたんだ」と言われたら「黄色いスイカなんてあるわけない」と決めつけていたことでしょう。

パラダイム自体はまったく悪者ではありません。自分を守り、育て、アイデンティティーを作って来てくれたのもパラダイム。

怖いのは“思い込み・決めつけ”のパラダイムなのです。自分のパラダイムは間違っていない、絶対だ!と言う。

共感による傾聴やアクティブリスニングは、そうした“当たり前”“普通は~”“常識的には~”などの“思い込み・決めつけ”といった固定観念・既成概念を打ち破るところから始まります。

現実に目にするものでさえ見かたによって、角度によってまったく違った見え方になります。

ましてや、もっと複雑で難解でセンシティブな人の考えや気持ち、感情などわかる訳がありません。

ただ、わからないで終わっていては思考停止。相互依存の領域はおろか、自立レベルにも達することができません。

わからないからこそ、わかろうとする。理解できないから、理解しようとする努力が大切ですね。これも人間のみが授かった能力。

その気持ちがなければ、相手を本気で理解したい!というスタートラインには立てない・・・スキルやテクニックで何とかなる領域ではないのです。

「あなたも私もそれぞれのパラダイムで何年も生きて来て、自分に見えていることが“事実”だと思い、その事実が見えない人は人格や知的能力に欠点があるんじゃないかと疑ってしまう」完訳版 p369

 

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