第213/365回:「養老孟司先生に学ぶ”原則”」

児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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大ヒット作「バカの壁」の著者でもあり、解剖学・脳科学の権威でもあられる養老猛司先生が、「バカの壁」の続編となる「超バカの壁」で、ご自身の“原則”について触れられています。

面白い?いや、大変参考になるのでここでご紹介しておきます。

養老先生の解剖学に対する“原則”「死体も外科の患者さんと同じに考える」(人としての尊厳を生きていても死後も大切にする)と言う原則かな?と言うことだそうです。

その原則に従った結果どうなるかと言いますと、「遺族への対応が、患者の家族への対応とまったく同じとなる」⇒「遺族からのどんな苦情にも答えられるようになる」と書かれています。

即ち、解剖用の死体も生きている人間と同じように接することによって、「死体も生きている人間と同じだ」と言う結論に達したと言うのです!

「それ以上でもそれ以下でもない。そうしないと逆に(死体を)無茶苦茶に大事にしないといけないと言うことにもなりかねません。でも、無茶苦茶に大事にするのならばそもそも解剖なんて出来ません」とも。

そして、「原則が無いのはプロではありません」

「原則を持つことは重要なのです(中略)自分の側の精神状態が揺れることが問題なのです。原則を決めておけば揺れません

「(自分が)しっかりとすることが原則を作ると言うことです。それが実は倫理なのです」と。

“原則中心”に生きている人はぶれません!自分軸を持っているから・・・と、何度も何度も書かせていただきました。

まさかの養老先生も同じことを仰っていることに驚きました!

養老先生が「7つの習慣」を読んだかどうかは判りませんが(笑)、養老先生くらいの哲学・知性・経験・発信力等々を持っておられて、自分の人生や仕事に責任を持っている方は、学ばざるともこうした“原則”をお持ちなんですね。

恥ずかしながら私は「7つの習慣」に出会うまで“原則”の本当の意味を知りませんでした!どころか、自分の中に“原則”などありませんでした。

原則に反した生き方をした結果、人生に置いて手痛いしっぺ返し(不幸な結果=メンタル機能不全)を自ら招いてしまったのです💦

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