第267/365回:「好循環を生み出す」アクティブリスニング-9

児玉伸也のブログ

「共感による傾聴」を更に具体的に実践するためのテキストとして、赤羽雄二さんの「自己満足では無い“徹底的に聞く技術”」を取り上げ、「アクティブリスニング」を学んで行きます!

アクティブリスニングとは?

「共感による傾聴」をさらに深堀して、実践する“4つのプロセス”です!

4つのステップを経ることで“すべての悩みを解決する”と言う「自己満足では無い“徹底的に聞く技術”」の著者:赤羽雄二さんが考案された“人間関係改善⇒問題解決のためのコミュニケーションスタイル”です。

4つのステップとは?

ステップ①~相手の話しを真剣に本気で聴くことで、信頼残高の預け入れが貯まりま
す。

ステップ②~必要に応じて相手を“委縮させないように”質問させていただくことで、お
互いの理解が深まります。

ステップ③~真剣に聴いた結果、“問題の本質”が見えてきます。

ステップ④~アクティブリスニングを極めることで、“自然に解決策”が見えてきます。

注-1:書籍では「聴く」⇒「聞く」と表記されているので「聞く」と表記させていた
きます。
 -2:ブログ誌面の都合上、書籍のポイントのみを引用させていただいたり、言い回し
   をアレンジさせていただきます。

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上司が部下に対してアクティブリスニングを行うことによる効果性(長期的・継続的な成果)は・・・

「アクティブリスニングをされると部下が生き返るだけでは無く、仕事への取り組みが真剣になります。前向きに取り組んでくれるようになります。そうすると、仕事の成果が出やすくなり、自信を持ちます。自信を持つと、意欲が湧き、成長が加速します」
「上司が自分のことをわかろうとしてくれた。自分の話を聞こうとしてくれた、と感じるだけで気持ちが明るくなるからです。それまでとは打って変わって、仕事の面白みを感じ始め、前向きになってハキハキし、上司とのコミュニケーションも改善されて結果を出しやすくなります」

赤羽さんご自身も「どうしたら部下がもっとやる気を出してくれるのか?」と言う質問を受けた際に、「部下の話を聞く。アクティブリスニングをするだけです。逆に言えば、アクティブリスニングをしていない状況で部下の成長を期待するのはナンセンスです。車のキーをオンにしないで車が動かないことを不思議がるようなものです」と回答されています。

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*アクティブリスニングを行うだけで、部下は人が変わったように成長し、仕事に対して意欲・やる気が出て来て、積極的に取り組むようになる結果、生産性も爆上がりし、そのような企業ではパワハラ問題なども発生しないと言う好循環が生まれますね!

以前、赤羽さんに「どうすれば企業からパワハラを無くすことが出来るのでしょうか?」と個人的にお尋ねした際に「アクティブリスニングとポジティブフィードバックを上司が行うだけでパワハラは無くなります」との明快な回答をいただきました。

「部下が報連相を行わない!」と嘆いている経営者や上司の方も多いですね!、アクティブリスニングを徹底するだけで部下の方から報連相を行ってくれます。

お金も労力もかかりません!ただ、ご自身が「(アクティブリスニングを)実行する!」と決意して、行動に移すだけです。

凝り固まった自分のパラダイムを変えて、部下の立場に立ってみると言うパラダイムシフトを起こすだけです。

「生活の中で、小さな変化を起こしたいのであれば、私たちの態度や行動に対し適切にフォーカスすれば良いだろう。しかし“大きな変化・劇的な変化”を望むのなら、土台となるパラダイムを変えなくてはならない」完訳版 p26

部下に限らずすべての人間関係に置いて、相手の話しを“寄り添い、共感し、徹底的に最後まで聞く”だけで、相手は受け入れられたと言う気持ちになり、自身の信頼残高の預け入れも高まります。

通り一遍のコミュニケーションセミナーを高い費用を支払って受講して、知識だけは増えても、周囲に影響を与えることは出来ません。小手先のテクニックでは短期的な成果は出ても、根本的な問題の解決や長期的・継続的な変化は生まれません。

“人格を磨き”自分が変わる=インサイドアウトのアプローチによる行動のみが、周囲に良い変化(長期的・継続的な変化)をもたらしてくれます(児玉 所感)

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部下に対してアクティブリスニングをする際のポイント・・・

①部下を委縮させないように、威圧的な態度は決して出さずに徹底的に最後まで“寄り添うように、共感して”話を聞く。

何を言われても自身はリラックスしていること!怒りの感情はバレてしまいますし、そうなると部下は何も話してくれなくなる。

③よく理解出来ないところ、辻褄があわないところは、躊躇なくただし威圧的にならずに質問“させていただく”

結 果・・・

①部下との関係が大きく改善する。

②部下からの報告や連絡が増え、社内外の情報をより素早く把握出来るようになる。

③部下がより集中して業務に取り組むことで、成果が出やすくなる。

④部下からの相談が増え、よりスムーズに助言できる。

好循環が生まれ、自信が湧いてきて、リーダーシップがさらに強化できる。