第205回:特別投稿「パワハラから身を守るには?」-最終回

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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「パワハラから身を守るには?」最終回に当たり、「0秒思考」「徹底的に聞く技術」の著者でもあり、ベンチャー企業の支援を軸に経営コンサルタントをされている赤羽雄二さんより、「パワハラ被害に遭った時の、労基署相談窓口への相談方法」について、アドバイスをいただいたので、シェアさせていただきます!
①労働基準監督署3カ所に匿名で相談する(近くでないほうがよい)⇒管轄労基署だと特定されるリスクがある。
②3カ所に相談すると、若干感じの悪い人がいた場合も、全体としてはヒントを得られる⇒大体3カ所相談すれば、全体像が把握出来る上に、対応がしっかりとした方に当たる確率も上がる!
③何より、手軽にできる⇒電話1本での通報(相談)が出来るので、気軽に相談できる。
赤羽さんご本人もベンチャー企業の創業・起業支援やコンサルの本業以外でも、パワハラ問題を始めとする世の中が抱えている諸問題・・・愛着障害・毒親問題・長女病・発達障害等々で悩んでいらっしゃる方の徹底的な個別支援をされているので、メルマガ登録をされた方には、直接メールでもご相談に乗ってくれます(しかも、ご多忙な日々にも関わらず返信が異常に早い!)
「早さはすべてを解決する」の著者でもありますから!!
インスタやボイシーでも上記個別の問題に加えて、世の中の問題、人間関係の問題、仕事術、ロジカルシンキング、A4メモ書き、タスクシートの実践方法、アクティブリスニング&ポジティブフィードバック等々、様々な分野から発信をされてますので、インスタとボイシーのリンクを貼らせていただきます。
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さて・・・

「パワハラから身を守るために」・・・闘うにしても撤退するにしても是非やっておいていただきたいことがあります。

「証拠集め」です!

「とにかく辞められれば良い」「1日でも早く辞めたい・・・」お気持ちもご察ししますが、“出来たら”で結構です。

実際にパワハラがあったのか?無かったのか?その行為はパワハラに該当するのか?は最終的には司法の手に委ねられます。

証拠が無いと証言だけでは「無かった」ことになってしまうリスクがあるからです。

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具体的には・・・

①ICレコーダー等で発言を録音する!これが一番有効です。今はスマホにも録音機能がついていますので、ポケットとかに忍ばせて置いて、パワハラ発言が始まったらこっそりと録音ボタンを押します。相手の許可など必要ありません。

②日記帳でもノートでも良いので、日付と誰がどんな発言をしたあるいはどんなことをされた、そしてその時に自分はどんな気持ちになったのか?を文章として残して置いても結構です。

③本来はパワハラが日常的に行われていたことを証言してくれる同僚とかがいれば良いのですが、そのような企業では協力者は得られないと思っておいた方が良いでしょう。家族も含め、第三者に相談しておくことも事実確認としては有効となり得ます。

④苦しい、辛いと感じたらすぐに心療内科への受診をお勧めいたします。これも大きな証拠となりますし、良いカウンセラーや医師に巡り合えれば、気持ちも軽くなります。

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ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ“勇気を持って”行動してみてください。勿論、ご自身の身体と心の状態が一番大切ですが。

企業には「使用者責任」と言うものがあります。パワハラが行われている事実を知りながら、何もしなかった、見て見ぬふりをした結果、被害者が精神疾患に罹患してしまった場合などもこの責任が問われます。

「安全配慮義務」と言うものもあります。企業は従業員の安全と健康に配慮しなければならないと言う義務です。従業員が過重労働で身体を壊したり、パワハラに遭い心の健康を害してしまった場合も「安全配慮義務違反」となり、損害賠償を請求することが可能です。

大きなニュースになるようなパワハラ+過重労働の事件は、こうした「不法行為」によって、「使用者責任」「安全配慮義務違反」が問われ企業が多額の慰謝料を支払っています。

大きなニュースは氷山の一角です!ニュースにならないようなパワハラ+過重労働(大体この2つはセット)は後を絶ちません。根絶しなければ安心して働ける社会は整いません。

先日もジョナサンパワハラ事件が報道されたばかりですが、「365日24時間死ぬまで働け!」と言う狂った社訓のもと、休むことも許されず、誰にも相談できずに、入社2ヶ月で自死に至ってしまった和民事件の若干26歳の女性被害者や、超過重労働と常軌を逸脱したパワハラに遭い、やはり入社早々に自死に至ってしまった電通事件の若干24歳の女性被害者・・・こうした事件が後を絶たない日本は異常事態です!過労死大国です!

もしも、この投稿を経営者の方がご覧になっていたら、顧客第一主義では無く、従業員第一主義にシフトしてください。
従業員満足度が高い会社では、比例して顧客満足度も上がり、パワハラの発生率も低く、離職率も下がり生産性も爆上がりします!

「権限を持つ立場の者は、部下の本当の価値や可能性に気づいていないし、そもそも人間の本質をよく理解していないから、人をモノのように扱いマネジメントしているのである(中略)人をモノ扱いする今の状況は、どんな結果をもたらしているだろうか?個人の尊厳を傷つけ、疎外し、仕事から人間味を奪っている。信頼関係が薄く、労働紛争の絶えない組織文化を生んでいる・・・」by S・コヴィー「第8の習慣」P51

「パワハラ許すまじ!」「100%被害者の味方」と言う立場から、今後も発信を続けて行きます!

毎週水曜日20:00~「パワハラから身を守るには?」@クラブハウス。

 

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