第239/365回:「コヴィー博士のパラダイムシフト」

児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、前回はコヴィー博士が地下鉄で体験した経験からパラダイムシフトが起きたお話をさせていただきました。

そして、このパラダイムシフトには一つ問題があったと!!

この問題・・・これは書籍には書かれていないことなのですが、あの時コヴィー博士は男性(父親)からの話を聴いて衝撃的に見かたが変化したと言っています。

では、もしも・・・あの男性からこの話を聴かなかったら?

コヴィー博士のパラダイムが変わることは無かった可能性が高いのです!

ずっと「この親は何で子供に注意をしないんだ!」とムカムカしたままになっていたかもしれません。

つまり・・・あの時のコヴィー博士のパラダイムシフト”人任せ(男性からの一言)”だったのです。

「あの子たちの母親が数時間前に亡くなって」と言う話を聴いたお陰で今回のパラダイムシフトは起きました。

私たちが目指しているのは、こうした”人任せのパラダイムシフト”では無くて、「今はこちらの眼鏡に掛け替える時だ!」と思った瞬間に“自らパラダイムシフトを起こすことが出来る”ことなのです。

コヴィー博士が地下鉄で経験したパラダイムシフトを、自分たちの力で起こそうと言う極みのレベルです(笑)

ですから、何度もお話しているように自分のパターン(傾向)を知り、「それって思い込みや決めつけのパラダイムでは無い?」と自分に問いかける作業が必要なのです。

「人に迷惑をかけてはいけない」と言うパラダイムも、「人は見ためで判断してはいけない」と言うパラダイムもどちらも時と場合によって使い分ける能力が求められます。

“価値観”にも同じことが言えます。「この価値観は原則と照らして間違ってない?」と。

原則>パラダイム(=価値観)の関係性は絶対です!これが逆転することはありません。

急流を上流に向かって泳いで行けば、何時かは疲れ果て溺れてしまうでしょう。

パラダイムも同じです。”原則に反したパラダイム”は得られる結果も不幸なものとなってしまいます。

①パラダイム(=価値観)は人それぞれ違うものと理解すること。

②自分の持っているパラダイムを原則と照らし合わせて疑ってみる姿勢。

③様々な視点からものごとを客観的に見る能力(=自覚)を身に付ける。

この三つが揃って初めて自らの力でパラダイムシフトを起こすことが出来ます。