第257/365回:「カラスは白い!共感による傾聴実践編」-4

児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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皆さんは、相手が「白いカラスを見た」と話してきた時に、何と答えますか?

①「きっと見間違いだよ!カラスは黒に決まっている」

②「そうなんだ!!白いカラスを見たんだね!」

“共感している”のはどちらでしょうか?もうお判りですよね!

正解は②です。

①は自分の解釈や決めつけ(自叙伝的反応)が入っていますよね。②は相手の言葉をそのまま受け止めています。

“共感すること”とは、ただただ相手の話しを反応しないで聴くことです。受け止めることです。

相手がどんな話をしてきても、自叙伝的反応をしないこと。

この「白いカラス」の話しは、「0秒思考」の著者である赤羽雄二さんが、例え話としてされていた非常に判りやすい例です。

「うん、うん」「そうなんだ・・・」「それは辛かったね」「おめでとう!」・・・と相手の話しをすべて受け止めて、相手の想い・気持ちや考えや感情を“自分の言葉”で返してあげることです。

会話のキャッチボールです。

良く耳にする“オウム返し”とはまた違います。“オウム返し”はただ相手の話しをリピートするだけですが、“共感による傾聴”自分の言葉で相手の想い・気持ちや考えや感情までも伝えることです!

ここが“共感による傾聴”の目指すところとなります。

言葉が要らない場面もあります。ただ、うんうんとうなずくだけでこちらからは何も言わないことが「話を理解してもらえた」「本気で話を聴いてくれた」と伝わる場合も多々あります。

「相手を理解すること」とは、会話だけではありません。ジェスチャーであったり、ボディーランゲージの方が相手に伝わることが多いのです!

「コミュニケーションの専門家によれば、口から出る言葉は人間のコミュニケーションの10%足らずで、30%は音や声のトーンによるコミュニケーション、残りの60%がボディーランゲージである」完訳版 p346