第278/365回:「相互依存への道」

児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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「第1~第3の習慣を身につけなければ、第4~第6の習慣には行けないのですか?」という質問を受けたことがあります。

確かに「7つの習慣」では“順番が大事”ですとコヴィー博士は言ってますが、一方でこんなことも言ってます。

「第1~第3の習慣を完璧に身につけなければ、第4~第6の習慣に取り組めないわけではない。順序がわかっていれば、自分なりに効果的に成長することができるのであり、なにも第1・第2・第3の習慣を完璧にするまで何年も山にこもって修行しなさいと言っているわけではない」完訳版 p56

つまり、第1~第3の習慣を実践しながら、第4~第6の習慣を実践していくことが最も効果的であるということですね!

ちなみに“効果的”とは・・・長期的・継続的に望む結果を得る状態のことを指します。

これに対して“効果”とは・・・短期的な結果。例えば風邪を引いたときに薬を飲んで熱を下げたりする“効果”はありますが、その“効果”は一時的なもの。

“効果的”とは、そもそも風邪をひかないように丈夫な身体を作ったり、健康に気をつかったり、予防をしたり・・・(健康という)長期的・継続的な結果ですね。

「7つの習慣」の原題は、“The Seven Habits Of Highly Effective People“=”長期的・継続的に望む結果を得る人々の7つの習慣“となりますので、まさに人生における“効果的な生き方”が描かれた書籍となっています。

おっと、「相互依存」から、また脱線してしまいました💦

「相互依存」は第4~第6の習慣すべての土台となる共通原則です。

人間関係におけるP(心から望む結果)PC(その結果を得るためのスキルや能力)は、P=シナジーを創り出すこと・PC=人間関係を大切に育てていく(先ず相手を理解することに努めるやwin-winを考える姿勢等)努力となります。

そして、“効果的な相互依存状態”を目指すためには、自分自身が「自立」していること。「自立」するための努力をしていることが土台となります。

「相互依存は、自立を達成した人間にしかできない選択である。本当の意味で自立した人間になる努力をせずに、人間関係のスキルだけを磨くのはおろかなことだ。そういったスキルを使い試してみることはできるだろう(中略)人間関係を築くときにもっとも大切なのは、あなたが何を言うか、どう行動するかではない。あなたがどういう人間かということだ」完訳版 p255