「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。
原則とは・・・①万国共通で不変なもの
②質の高い結果を生みだすもの
③私たちの内面の外側にあるもの
④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの
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今回は「人格を形成する2つの要素」の中から、「成 熟」についてお話させていただきます。
◎成熟とは・・・“勇気と思いやりのバランス”が取れていることである。
出てきましたね!“勇気と思いやりのバランス”
Win-winな関係を目指すにしても、シナジーを創り出すにしても、この“勇気と思いやりのバランス”という原則を理解し、実践しないと「相互依存の人間関係」は築けません。
「勇気」とは・・・自分の意見や考えをしっかりと伝えること。
「思いやり」とは・・・相手を理解しようと努めること。
そしてこのバランスが大切であるとコヴィー博士は言ってます。
さらに「豊かさマインド」を持っていること、「欠乏マインド」に支配されないことも大切であると。
「豊かさマインド」とは・・・この世には全員に行き渡るだけのものがたっぷりとあるという考え方(全員が食べるパイは十分にある)⇒他者の成功を心から喜べるマインド。
「欠乏マインド」とは・・・物事はすべて限りがあり、人生をゼロサムゲーム(勝ちか負けか)ととらえる考え方(誰かが一切れ食べたら自分の取り分がなくなる)⇒他者が成功したら妬み・嫉むマインド。
人間関係のパラダイムで見ると⇒Win-lose、Lose-win、Winに当てはまります!
この欠乏マインドに支配されていると、他人を自分の思い通りにしたがり、自分のクローンを作りたがり、周りをイエスマンやご機嫌取りで固め、さらに自分よりも強い人間は遠ざける。
皆さんの周りを見渡せば結構いると思います!この欠乏マインドから離れられない人間。いわゆる“裸の王様”ですね。
悲しいことに、書籍でもほとんどのひとはこの「欠乏マインド」に深く脚本づけられていると書かれています!
では、自分も相手もwin-winになれる「豊かさマインド」を持つにはどうしたら良いのでしょうか?
これもコヴィー博士は明確に書いています。
「7つの習慣」はどの習慣から始めてもよいと言いましたが、やはり「人格という土台」を作り、「自立した人間=私的成功」を目指さないと、win-winやシナジーといった「公的成功」の真の効果性は発揮できないということですね!
依存状態⇒「自立=私的成功」⇒「相互依存=公的成功」の“成長の連続体”の流れも(上流から下流に川が流れるのと同じく)原則であるということです。
周囲との良好な人間関係を築きたければ、まずはインサイドアウトで自分が変わり、自分のことを律すること、自分の内面を安定させることが先ですね。
こてさきのテクニックではシナジーに至るような、win-winな人間関係は築けないということです。
“私的成功は公的成功に先立つ!”
次回は、「win-winの5つの側面」の中から、「人間関係」についてお話させていただきます。