230414「事実(ファクト)と解釈(ストーリー)について」

児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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最近、事実(ファクト)と解釈(ストーリー)がごちゃごちゃになって、自分を責めてしまったり、他人を羨んだりといったお話を耳にすることが良くあります。

事実(ファクト)と解釈(ストーリー)を分けて考えることは、出来事を俯瞰的に見るためにも必要だし、必要以上に自分を追い込まない、苦しい方に行かないためにも必要なスキルです。

ただし、これができるようになるためには、相当な訓練が必要となってまいります。

このことにつきましては、自覚の能力(メタ認知力)を高める上でも大切であるというお話を「7つの習慣セルフコーチング」の中でも、「7つの習慣セルフコーチング無料説明会」に置いても事例を挙げて説明させていただいていることなので、この場を借りて再度お話させていただきます。

事実(ファクト)とは、文字通り嘘偽りのない“事実”のこと。

解釈(ストーリー)とは、その事実に対して自分が思ったことや、感じたこと⇒思考の部分です。

例えば、「今月の売り上げ目標は100万円だ」と店長にはっぱをかけられた社員がいたとします。

ところが、1カ月過ぎて売り上げを見たところ、80万円しか売り上げがありませんでした。

ここでの事実(ファクト)は「店長に言われた売り上げ目標に届かなかった」・・・これだけです。

この事実に対して、解釈が混ざってくるとどうなるのか?

「私には月100万円を売り上げるなんて無理。自分はなんてダメな人間なんだ。もうここでは働けないかもしれない」・・・こんな解釈(ストーリー)が生まれてくるかもしれません。

店長は「売り上げ目標は100万円」と言っただけで、「お前は駄目だ」とか「必要ない」とかは一言も言っていないのです。

ところが、事実に対して解釈が混ざってくるとこのように、解釈が暴走してしまいます!

悪い妄想が暴走する感じです(笑)

ところが、事実(ファクト)と解釈(ストーリー)を分けて考えることができるようになると、「売上が未達だった」という事実に対して・・・

「何が原因だったのだろう?」「どうすれば売り上げ100万円を達成できるのだろう?」「具体的にできるアクションプランはなんだろう?」などなど、事実に対してのみ向き合うことができるので、妄想が暴走することもありません。

会社に置いて、同期や後輩がどんどん昇格していくのを見たときに、「何で自分ばかり評価されないのだろう?自分はこの会社にはもう必要とされていないのでは?」と、こんな解釈(ストーリー)を思い描く方も多いでしょう。

ここでも事実(ファクト)は、「同期と後輩が自分より先に昇格した」ことのみです。

この事実にのみ着目して考えられるようになると、「自分が昇格できない理由はなんだろう?」「彼らと比べて自分はどこの部分が足りていないのだろうか?」「昇格に向けての具体的なアクションプランはなんだろう?」と、やはり事実にのみ向き合えるので、妄想が暴走しません。

事実(ファクト)は一つですが、解釈(ストーリー)は、自分の頭の中で幾らでも思い浮かべる、作り出すことができるのです。

もちろん、常にネガティブなストーリーばかりではないかもしれません。ネガティブな状況下でも「今月は売り上げ達成できなかったけど、俺は会社から必要とされている人間だから、こんなに厳しいノルマを課されるのだ、来月こそ!!」と、めちゃくちゃポジティブなストーリーを描ける人も中にはいると思います。

ここでは、ネガティブが悪くてポジティブが良いという話をしたい訳ではありません!

事実(ファクト)と解釈(ストーリー)を分けて考えることによって、自分の思考パターンを生みだす“パラダイム”に気づくことができる可能性が高まるということです。
パラダイム⇒思考⇒行動⇒結果の法則でしたね。

「自分は仕事ができない」というパラダイムに捉われていると、事実に対して自分を追い詰めて、自分を責めていくという解釈(ストーリー)ができあがってしまう可能性が高まります。

では、どうすれば事実(ファクト)と解釈(ストーリー)を分けて考えることができるようになるのか?

一番のお勧めはずばり“0秒思考メモ書き”です。もうこれに尽きます!と断言したくなるほど、悪い思考の癖を矯正できます。

なにかネガティブな状況に陥ったとしても・・・

「この状況に置ける事実はなんだろう?」

「この状況を引き起こした本当の原因はなんだろう?」

「(尊敬する」○○さんだったら、この状況でどんな判断を下すのだろう?」

「10年後の自分から声をかけるとしたら、どんな声をかけてくれるだろう?」

「この状況は自分で直接コントロールできることなのか?」

「自分でコントロールできなくても、誰かの力を借りればコントロールできることなのか?」

「それともどうにもならないことなのか?」

「だとしたら、今自分に取れるベストな選択肢はなんだろう?」

と言った具合に多面的にあるいは深ぼって何枚も何十枚もメモ書きをしていくと、いつの間にか不安や心配といった感情に流されていた自分がいなくなっていることがわかります。

それどころか、同じ失敗を犯さないためのアクションプランまで浮かんでくる可能性も高まります。

何もしなければ何も変わりません。メモ書きをして、状況を俯瞰して見る能力を高めることで、冷静に自分の思考を生みだすパターン=パラダイムも見えてきます。

結果、事実と解釈も分けて考えることに近づいていきます。

「7つの習慣セルフコーチング」でも、この事実(ファクト)と解釈(ストーリー)を分けて考える方法をお伝えしていますので、是非ご受講ください(番宣 笑)

「0秒思考メモ書き」騙されたと思って一度(最低1カ月は)トライしてみてくださいね!早い方ならその日の内に、遅くても1カ月も続けていれば頭の中のモヤモヤがクリアとなり、自分の思考パターンの癖が見えてきて、対策も立てられるようになります。

(連続投稿422日目)

 

 

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