「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。
原則とは・・・①万国共通で不変なもの
②質の高い結果を生みだすもの
③私たちの内面の外側にあるもの
④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの
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以前、共感による傾聴をさらに深掘りして具体的な行動に落とし込むために「自己満足ではない 徹底的に聞く技術」を教科書として取り上げさせていただきました。
その著者である赤羽雄二さんがアクティブリスニングで例えに出す「白いカラス」というお話がありました。
相手が「白いカラスを見たんだ」と言ってきたら、「そうなんだ!白いカラスがいたんだね」・・・これが共感することです!
「なにかの見間違いでは?カラスは黒に決まっている」・・・これが自叙伝的聞き方。
「白いカラス」の領域まで来ると、共感による傾聴=アクティブリスニングができている領域でしょう。
ゆったりと深呼吸をするように、自然体で相手の話を“聴かせていただく”という姿勢が基本です!
コミュニケーションは言語だけではありません。表情や仕草、声の大きさやトーンなどのノンバーバル(非言語コミュニケーション)が、言語以外の90%を締めているというデータもあります。
むしろ言葉はいらない場面もありますよね!ただただ黙って抱きしめてあげることが、相手に心理的安全性の空気を送り込み、落ち着くことも多々あります。
話の聞き方5段階のうち、4段階の「注意して聞く」はまだ耳だけで聞こうとしている状態です。
“聴く”ためには、相手がなにに悩み・苦しみ・辛いと感じているのか?その背景までも思い描いて、相手の中に入り込むような(憑依するような)気持ちで、相手の視点に立って聴くことです。
真剣に話を聴いてくれる方は、思わず身体が前のめりになり、こちらの顔もしっかりと見て、「うん、うん」と相づちを打ちながら聴いてくれるので、こうした所作からも相手が本気で聴いてくれているな!ということが伝わってきます。
前回も書きましたが、心の中では「早く終われよ」「なんで、そんなことで相談に来るんだ」「こっちも時間がないんだ」などと思っていたら、すぐに見破られます!
特に子どもはそうした親の醸し出す空気感や態度に敏感なので注意が必要です。
人を一人の人間として尊重していれば、おのずと共感による傾聴しか選択肢はないことが理解できます。
「7つの習慣」は順番が大事ですが、必ずしも順番を守らなければならない!ということではありません。
ただ、「長期的・継続的な良好な人間関係を築きたい」のであれば、第1~3の習慣を日々の生活に落とし込み「人格」を磨き続けることで、共感による傾聴もより効果性が高まります。
コヴィー博士自身もこんなことを話しています・・・
自分自身の心が乱れているときや身体が疲れているときなどは、まさにそうです。
ですから、第7の習慣を実践することで、心を安定させ心身の健康の刃を研ぐ活動(=自分自身の状態を整えておく)が鍵となってくるのです。