230325「人は強みで必要とされ、弱みで愛される」

児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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先日、私が尊敬する障害年金の第一人者であられる松山純子先生が代表を務められる”YORISOU社会保険労務士法人”より、手紙が届きました。

なんだろう?と思い、開封したところ、先月私が受講した”YORISOU社会保険労務士法人”主催の「世界で一番明るい視覚障がい者」というキャッチコピーの下、講演活動を全国で実施されている成澤俊輔さんの講演会の内容が記載されていました。

成澤俊輔さんのプロフィールはこちらから・・・
https://www.kouenirai.com/profile/4793

講演のなかで、非常に印象に残った言葉がいくつかありましたので、ご紹介させていただきます。

①全盲だからこそ余計な情報はキャッチしないことができる。
私たちは視覚からの情報で、反応的になることが多々あります。音より光の方が速いので、耳に入ってくる情報よりも、目で見た情報に対して先に反応してしまうのです。

ところが、目が見えないとこの情報が入ってこないので、余計な情報に対して反応的に”なりようがない”・・・このお話しうかがったときにはパラダイムシフトが起きました。

②人は強みで必要とされ、弱みで愛される。

「強みというのは承認欲求を裏返しているだけだと僕は思っています。弱みを強みに変えましょうというのも大事ですが、強みというのは極めて認知的、人と比べる訳ですよね。強みを理解しあえる組織と、弱さを理解しあえる組織、どっちがいいでしょうか?世の中のビジネス書を見てると、強みを生かしてシナジーだというような感じがするじゃないですか。でもどうでしょうかね。強みを生かしあってる組織って、ちょっと殺伐としている感じがあるなという気がします。強みを理解しあうのって、そんなに時間がかからないじゃないですか。そこで絆みたいなものはあんまり生まれないよね。
弱さとか恐れというのは理解しあうのに時間がかかります。弱さとか恐れの向こう側には理想や願いがある。そして、その弱さや恐れが言語化されることで、人を許せたり、この弱さや恐れに触れちゃったから、この人、キレたり、泣いちゃったりしてるんだなって、なんか一歩、間を待てるとか。強みを理解しあえる組織より、弱さや恐れを理解しあえる組織の方が愛情があふれて、いいつながりが生まれて、いいんじゃないかと思っています」

⇒深いです!私なりに解釈させていただきますので、本意と異なっていたら申し訳御座いません。

人は誰にでも強みもあれば弱みもあります。ありのままの自分を受け入れる、ありのままの相手を受け入れるとは、自分や相手の”強みも弱みも”受け入れるということです。存在そのものを受け入れるということだと思うのです。

”強みを理解しあえる組織より、弱さや恐れを理解しあえる組織の方が愛情があふれて、いいつながりが生まれて、いいんじゃないかと思っています”

⇒強みを理解しあえることも、弱みを理解しあえることも、両方とも大事だと思いますが、”強みだけ”でつながる組織って、相手の弱みにつけ入る、認めない、弱みを強みに変えることが組織で生き残っていくためには必要である、そんなイメージが浮かびます。
縦型・統制型・ピラミッド型のパワハラ組織にありがちな構図です。

強さも弱さも表裏一体。すべてを受け入れることができて、信頼関係の土台が作られていくと思うのです。

弱みを見せられる、自己開示できる組織って素敵だなと思います!

お互いの弱みを補完しあえる、相互補完・相互補助の体制ができてこそシナジーは生まれます。

自分の弱みを補ってくれた相手に対しては、自ずと感謝の気持ちが湧いて来ます。「ありがとう。あなたのおかげで・・・」と。

そして自らも「この部分は自分の苦手ジャンル(弱み)なので、克服しよう」とモチベーションも高まります。

そうしたことをお互いに認識出来ている状態が、人を尊重できる、違いを尊重できる、多様性を受け入れることができる”チーム”だと思うのです。

人が集まれば組織はできます。組織がワンチームになるためには、共通のビジョンを持ち、そこを目指して”インサイドアウト”で自分の役割(責任)=ミッションをまっとうできることが、シナジーを創り出せるチーム作りへの要件だと思うのです。

今回の侍JAPANのように。

「家族を含めてあらゆる組織のもっとも崇高な挑戦は、組織の一人ひとりが自分の生来の価値、偉大なことを成し遂げられる可能性に気づき、原則中心のアプローチによって独自の才能と情熱(ボイス)を発揮して、組織の目的と最優先事項の達成に貢献することである。これをリーダーシップのチャレンジと呼ぶことにしたい。
要するに、組織は共通の目的を持つ複数の個人とそれらの個人の人間関係で成り立っている。そう考えると、組織のリーダーシップは私たち一人ひとりにも当てはまることがわかるだろう」第8の習慣 p172

(連続投稿402日目)

 

 

 

 

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