230324「毒親と7つの習慣」

児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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「毒親」・・・初めてこの言葉を聞いたときに、周囲の大人たちから「親を大切にしなさい。親孝行しなさい。親を尊敬しなさい」“洗脳”されてきた私からすると、随分と衝撃的なフレーズであった印象を受けました。

しかし、毒親について興味・関心を持ち、調べ、書籍も読み、毒親についての話も聞いていくなかで段々とその正体が明らかになり、これこそが大人になっても“生きずらさ”を感じる“愛着障害”の根源であり、子どもが子どもらしく生きる自由を奪ってきた元凶であるという確信にいたりました。

DV,ネグレクトといった目に見える毒はわかりやすいのですが、毒親とは様々な形で子どもの人生をコントロールし、支配し、子どもが子どもの状態でいること100%無条件で愛される権利を奪ってきた親たちのことです。

世間体や自分の満足・欲求・エゴを満たすために子どもに対して「~ねばならない」という強迫観念を押し付け、子どもに「いい子」を演じさせる親たち。

「子どものため」という自己満足を得るため、過保護・過干渉を繰り返す親たち。

子どもの人生の選択権を、まるで自分の人生の選択とばかりに奪ってしまう親たち。

本来は無条件で愛され、100%安全基地の存在でなければならないのに、親の顔色をうかがい、夫婦仲を心配し、子どもが親に気を遣って親の役目まで演じなければならない環境を作った親たち。

「長男(長女)なんだからしっかりしなさい(なぜ、長男や長女だとしっかりしないといけないの?)」
「我がまま言うんじゃありません(子どもは我がままなのが自然な姿)」
「将来のために勉強しなさい(誰の将来?)」
「進学のために塾に行きなさい(進学するって誰が決めたの?)」
「お爺ちゃんやお父さんみたいに、あなたも○○になりなさい(自分の人生の選択権はないの?)」
「大人になったら大変さがわかる(僕は子どもなんだよ)」
「子どものくせに生意気だ(自分の意見を言ったらいけないの?)」
「大人に逆らうんじゃありません(子どもは大人の道具なの?)」などなど・・・

ぜ~~んぶ、まとめて“毒親”認定です。

親が子どもに対してできる唯一のことは、暖かい食事と住むところを提供して、子どもの話を100%否定せず、口をはさまず、本気で最後まで“共感して”聞いてあげることだけ。

甘やかすこととは違います。

コヴィー博士の言葉を借りれば・・・

「無条件の愛は、すべきではない行動を大目に見たり、甘やかしたりすることではない。そのような態度ではかえって(信頼残高の)引き出しとなる。私たちがすべきことは、(子供たちの)相談役になり、弁護し、相手(子ども)を守り、期待値を明確にする。そして何より無条件に愛することである」p276

かく言う私の両親も随分と強烈すぎるほどの猛毒親でした。

父親は絵に描いたような酒乱のDV。母親は極度の過保護・過干渉で子どもの人生にすがりつき、自立を阻む。そして、仏壇や食器棚が倒れるほどの日々の激しい夫婦喧嘩。

幼少期から他の家庭に比べてウチはなにかおかしいと感じていました。そんな親をなんとかつなぎとめようと、自分がいい子でいれば夫婦喧嘩もなくなるかもしれないとの思いが重度の小児喘息を引き起こしたのかもしれません。

思春期にはいり、私が自分の考えや意思を伝えるたびに、両親そろって「世の中はそんなに甘くない」「人生は辛く厳しいものなんだ」「考えが甘い」等々、価値観の押しつけが始まりました。

なぜかそういうときは母親も一緒になって「そうよ、お父さんの言う通りよ」と??

毒親のもとで抑圧されて育ち、常に我慢を強いられ、親の価値観を押し付けられ、自分を殺したまま愛着障害を抱え大人になった子供たちは、鬱病になりやすいとも言われています。やはり・・・という感じです。

パワハラ上司が自分はパワハラをしているという自覚が無いのと同様に、毒親も自分は毒親であるという自覚が無いからたちが悪い。

さらに毒親の不幸なところは自分たちも毒親のもとで育てられたという事実です。毒は世代間連鎖します。

自分たちが子どものころ子どもでいれなかったから、今度は自分の子どもに対して自分が子どものころできなかった子どもに戻ってしまうアダルトチルドレンたち。

ここで本来親であるはずの親が子どもに、子どもが親がわりになってしまうという逆転現象が起こってしまうのです。

親からの心理的影響の力は大きいし、親に虐待されて育った子どもは、自分が親になって同じように我が子を虐待する例が非常に多いという事実はありますが、自分で脚本を書き直すこともできるのです。

この世代間連鎖は、相当な努力と忍耐、覚悟と決意が要りますが「7つの習慣」を実践することで断ち切ることができます。

「あなたの家族に何世代にもわたって受け継がれてきた悪い流れを、あなたの代で止めることができるのだ。あなたは流れを変える人となり、過去と未来をつなぐ人となる。あなた自身が変わり、流れを変えれば、その後に続く何世代もの人々の人生に大きな影響を与えられるのである」p469

今回は最後に、心理カウンセラーの高橋リエさんの「気づけない毒親」から引用させていただきます。

「親孝行とは儒教の概念で、“家制度”が定められ、“妻は夫に従い、子は親に従え”とされた時代の考え方です。終戦後“家制度”は廃止され、現在は憲法で、個人の自由と平等が保障されています。そもそも、親への感謝とか、恩返しをしたいという気持ちは、自然に湧いてくるものであって、義務ではないはずです」

そして、毒親から抜け出すためには親自身が、「おかしいのは、自分のほうだったんだ」「自分が子どもを傷つけていたんだ」「古い価値観を押し付けていただけで、もう時代は変わったんだ」と気づくことです。

もちろん、本来の安全基地である親としての役割をまっとうし、子どもに100%の無条件の愛を注いで育て上げてきた親に対しては、子どもは自然に親を大事にするようになります。自然な反抗期を迎えます。親の顔色を伺うようなことはしません。自分の人生を後押ししてくれた親に感謝する心も芽生えてきます。

実家に帰るのが気が重い、親に会いたくない、親といるとなんとなく違和感を感じる、安心感を感じない・・・このようなケースはすべて毒親による愛着障害を克服できていないことから発症しています。

(連続投稿401日目)