230520「相互依存とは?公的成功ってなに?」

児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回は「自立した状態」=「私的成功」を成し遂げた人間が目指す次のステップである「相互依存の状態」=「公的成功」について見て行きましょう。

”公的成功”ってなに?

前回は・・・人間は産まれてから親の加護にいる間は”依存状態”、そして段々と成長しながら経済的にも、体力的にも、知的・精神的にも一人の人間として自立をしていく。

この自立が出来た状態を”私的成功”と呼びますよというお話をさせていただきました。

この私的成功を得るための習慣が・・・

◎第1の習慣:主体的に生きる。

◎第2の習慣:終わりを思いえがく。

◎第3の習慣:最優先事項を優先する。

でしたね。

「7つの習慣」の厳しいところは、この”私的成功”がゴールではなく、さらにその先に”公的成功”があると言うことです!

*ほとんどの自己啓発(本やセミナーなど)がこの”自立状態”をゴールとしている

 

 

「現代社会のパラダイムは自立を王座に据えている。多くの個人、社会全般は自立を目標に掲げている。自己啓発本のほとんどが自立を最高位に置き、コミュニケーションやチームワーク、協力は自立よりも価値がないかのような扱いである」p54

 

”公的成功”=”相互依存の状態”とは・・・

「相互依存は、私たちというパラダイムである。。私たちはそれができる、私たちは協力し合える、私たちがお互いの才能と能力を合わせれば、もっと素晴らしい結果を出せる(シナジーを創り出せる)、と考える」p53
「(第1~第3の習慣は)人格の成長に不可欠な私的成功をもたらす習慣である。まず私的成功が公的成功に先立つのだ。種を蒔かなければ収穫できないのと同じで、私的成功と公的成功の順序を逆にすることはできない。あくまでもインサイドアウト、内から外へ、である」p56

と述べられています!難しいですね💦

つまり、自立した人間同士がお互いを認め合い、違いを尊重し、信頼の輪を築き、win-winな関係を構築し、社会や地域や家庭と言った社会的組織に置いて”シナジー(相乗効果)を生み出す状態になることを”公的成功”とコヴィー博士は述べているのです

*相互依存の究極の状態が”シナジーを創り出す”こと!

そして・・・

「相互依存は、自立した人間になって初めて選択できる段階である。依存状態からいきなり相互依存の段階に達しようとしても無理である。相互依存できる人格ができていないからだ。自己を十分に確立していないのだ」

コヴィー博士、厳しい!!

この「7つの習慣」が何故第1~第7の習慣になっているかと言うと、この順番が大切なのです!

先ず、第1~第3の習慣を身に付けることにより、自立した状態=私的成功を収める。

その次に第4~第6の習慣を身に付けることにより、相互依存の状態=公的成功を収めることが出来るのです。

順番が大事!

ただし、第1の習慣が完璧に習得できたら、第2の習慣にはいろう!と頑なに”順番”にこだわっていると、永遠に第1の習慣だけで人生終了してしまいます(笑)

「第1,第2、第3の習慣を完璧に身につけなければ、第4,第5,第6の習慣に取り組めないわけではない。順序がわかっていれば、自分なりに効果的に成長することができるのであり、なにも第1、第2,第3の習慣を完璧にするまで何年も山にこもって修行しなさいと言っているのではない」p56

最初から第5の習慣である”共感による傾聴のスキル”に入るというやり方もあるでしょう。

しかし、自分が自立していない・・・信頼されるに足る人間になっていなければ、いくら”共感による傾聴”のテクニックを駆使したところで、相手は本音を話してはくれないだろうし、信頼残高の預け入れがプラスになることもないでしょう。

もちろん、相手を理解しようと努め、”共感による傾聴”を行うことは大事です。ただ、本来の効果性を得たいのであれば、再度第1の習慣に戻って、自分の人格を磨くことも同時に行って行かなければ、単なるスキルやテクニック(個性主義)に終始してしまうということです。

私も「迷ったら第1の習慣に戻る」あるいは、自分のパラダイムを覗いてみたり、原則から外れていないか考えてみたり・・・基本に立ち返ることを心がけています。「7つの習慣」を実践する上で避けては通れない原則ですから。

一つひとつの習慣の意味を理解し、言葉に注意を傾け、実践しながら行ったり来たりして、すべての習慣を効果的に体得していくことが「7つの習慣」を実践するということにつながっていくのだと思います。

自身の成長にも、人間関係にも、即効性は通じない。”急がば回れ”の原則が作用するということですね。

公的成功を収めるための3つの習慣・・・

◎第4の習慣:win-winを考える。

◎第5の習慣:先ず理解に徹し、そして理解される。

◎第6の習慣:シナジーを創り出す。

「7つの習慣」が人が産まれてから亡くなるまでの人生すべての側面に置いて、依存⇒自立⇒相互依存という、個から公への”成長を続けるための習慣”であることがご理解いただけたでしょうか?

ですから、「7つの習慣」は個人にも組織にも人間関係にも素晴らしい影響を与える”人生の辞書、指南書”と言えるのでしょうね🎵

(投稿番号440)

コメント