230521「自分のなかの当たり前を疑ってみる」

児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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こちらもなんども取り上げて来ました「7つの習慣」を理解するうえで、とてもとても大切な概念・・・”パラダイム””パラダイムシフト”

「7つの習慣」の基本の基ですが、私が敏感なせいか(笑)最近は普通にパラダイムという言葉が浸透してきた感じがします(良い傾向)。

私も「7つの習慣」に出会ったお陰で、この素晴らしい概念を知ることができました!

「7つの習慣」に出会わずにパラダイムという概念を知らなかったら、自分の考えやものの見方が絶対で、相手が間違っているというような判断や決めつけをする人間になっていたかもしれません💦

恥ずかしい話ですが、実際当時はそんな人間でした。そのせいで失ったり、離れて行った友達も沢山います(;_:)

それほど、自分の考えや行動に影響を及ぼすパラダイムとはどんなものなのか・・・

「7つの習慣を本当に理解するためには、先ず自分のパラダイムを理解し、パラダイムシフトの方法を知らなければならない」

パラダイムとパラダイムシフトとは?

”パラダイム”とはものの見かたや考え方のことです。

例えると、自分はどんな眼鏡を掛けて世界を見ているのか?

その眼鏡を掛けていることによって、思考・行動・結果にまで影響をおよぼす”ものの見方や考え方”

◎パラダイムとパラダイムシフトについては、こちらでも触れています!
https://sr-kodama.com/2023/04/24/rainbow230424/

自分はどんなパラダイムでものごとを見ているのか・・・眼鏡で例えると、どんな眼鏡を掛けて世界を見ているのか・・・ここを理解することがスタートです。

パラダイムは固定観念や既成概念ではありません!
自分はどんなパラダイムを持っているのか?これを意識しておかないと、老眼鏡をかける場面で乱視用の眼鏡をかけてしまったりということが起こってしまうので、得たい結果が得られなくなることも発生してしまうのです。

そして怖いのは、自分の持つパラダイムに気づかないばかりに、親や先生やメディアや社会などの外部からの刷り込みによって作られた”思い込み””固定観念””先入観”から作られたパラダイムに捉われてしまうことです。

例えば、今でも頑なにその呪縛から自分を解放できない”昭和的強迫観念”であるパラダイム・・・「男は○○”べき”であり、女は○○”べき”」「子どもは親の言うことに従わ”ねばならない”」「私の”経験”から言えば○○に”違いない”」「”一般的”には○○である」「”普通”は○○な”はず”」のような、”型枠”に押し込める”思い込み”から生まれた”決めつけ”のパラダイム。

こうした刷り込みや洗脳から作られたパラダイムは注意していなければ、相手や状況に対する決めつけ・思い込み・判断になったりしてしまいます。

ものの見方や考え方といったパラダイムのほとんどが、自分の経験や生い立ちに影響を与えられ作られて行きます。

幼少期は真っ白だったキャンバスに、成長が進むにつれて外からの観念を植え付けられて、いつの間にかそれが自分にとっての”行動原理”=”価値観”となってしまい、ものごとに対する”思い込み””決めつけ”と言う自身の中の”無意識”の行動原理となって表れて来ます!

*特に親からの影響は強いですね!良い意味でも悪い意味でも。

この思い込みや固定観念や先入観はふだんはあまり意識することがありません!(それが”当たり前”だと思っているので)

ある特定の状況を見たり聞いたりしたときに、この”無意識”の行動原理が働き、ものごとに対する決めつけとなって表れてしまうのです。

「人は皆それぞれの頭の中に沢山の地図を持っている。これらの地図は二つに大別できる。”あるがままの状態”が記された地図(現実)、そして”あるべき状態”が記された地図(価値観)である。私たちは、経験することのすべてをこれらの地図を通して解釈している。地図が正確かどうかを疑うことはめったにない。地図を持っていることすら意識しないのが普通だ。ただ単純に、物事はこうなのだ、こうあるべきなのだと思い込んでいるだけなのである」

*地図=パラダイム

ある状況に対して「ちょっと待てよ、このパラダイムは間違っていないだろうか?他に考えられることはないだろうか?」と自分の中の”当たり前の”パラダイムを疑ってみること、自分の感情や思考、置かれた状況などを自覚=客観視して、「自分の”パラダイム”が間違っているのかもしれない、別な見方があるかもしれない。今はこちらの眼鏡に掛け替えるときだ」と眼鏡を掛け替えてみる=パラダイムを変えてみることを”パラダイムシフト”と言います。

枝葉だけを見ていても、木全体は見れません。木だけを見ても森全体は見えません。

自身の”パラダイム”をもう一度考え、「あっ!そうか、こんな考えもあるかもしれない」と気づくことで”パラダイムシフト”は可能になります。

思い込みや決めつけの”パラダイム”を”シフト”させることは容易ではありません!!

コヴィー博士も・・・

「自分のパラダイムから外れた行動を、少しの葛藤も無く正直に出来る人はいないだろう。自分の見方とは異なる行動で一貫性を保つのは先ず不可能だ」

と述べています。

そして、こうも述べています・・・

「自分のパラダイムを見つめ、現実に擦り合わせ、他の人の意見に耳を傾け、その人のパラダイムを受け入れる。その結果、はるかに客観的で、より大きな地図が見えてくるのである」

特に自分が感情に流されそうになったときや、できごとや人の意見に対して”決めつけ””判断”をしそうになったときこそ、パラダイムシフトを起こすチャンスです!

まずは相手の話しを途中で口を挟まず、判断や決めつけもせずに、徹底的に最後まで聞き、相手の理解に徹する”アクティブリスニング(共感による傾聴)”の練習をしてみましょう。

(投稿番号441)