第201回:特別投稿「パワハラから身を守るには?」-2

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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前回、パワハラ加害者の特徴について書かせていただきましたが、こうしたモンスター級パワハラ人間から「如何にしたら自分の身を守れるのか?」について書かせていただきます。

闘うか?逃げるか?・・・この2つの選択肢しかありません!逃げると聞くと何だか消極的で、気まずい印象を受ける方がいらっしゃいますが、これは自分の命を守るための行動です。

“戦略的撤退”と思ってもらえれば良いでしょう。

現状に固執しないこと、命と仕事とどちらが大事?と考えること。辞める時はちょっとした勇気が必要ですが、ちょっとした勇気を出して「辞めて良かった」とおっしゃる方が圧倒的多数です。

辞めるのが怖い=洗  脳されている状態なんです。

洗脳の段階に入って行くと、パワハラ上司から何を言われても「仕事が出来ない、上司の機嫌が悪いのは自分のせい・・・」とどんどんと自分を責めて行って、最後は“思考能力”も奪われて、無気力状態(メンタル疾患)に陥り、最悪自死に至ります。

パワハラ上司を「理解しようと努めたり」、何とか「変わってもらおう」と思って話をしたところで、頭が悪いので理解が出来ない上に、更にパワハラの火種を炎上させる結果となってしまいます。

シナジーは100%生まれません。

企業のトップが「我が社からパワハラは絶対に無くす!」と言った強い決意と本気度を持って、旗振りをしない限りパワハラは無くなりません。そして、そのような企業はレアです。

「労働施策総合推進法=パワハラ防止法」では、パワハラに対して(相談窓口を設けるなどの)雇用管理上必要な措置を取ることが義務付けられています。

しかし、特に中小企業に置いては相談窓口が、加害者側の息のかかった人間であったり、酷いところになると加害者そのものが窓口となっているケースも多々あります。

つまり、法律の手前、形式だけ相談窓口を設置はしたが、機能していないことがほとんど!と言うのが現状です。

そうしたパワハラ文化が土壌としてある企業は、社内に相談できる人間など稀有です。

明日は我が身と思い、見て見ぬふりをするしかないからです(これも、仕方がないとは思いますが)。

先ずは自分の置かれた状態がおかしいのではないか?会社のことを考えると気持ちが重くなる、最近眠れない、食欲も落ちて来た、友人に聞いても「それパワハラだよ!」と言われた等の入社前の自分とは悪い意味で変わって来たな?と疑問を持ったらすぐに第三者に相談することです。

自分で考えられる力があるうちに「声をあげること」が第一歩です!

具体的にどこに相談すれば良いのか?当面はどのように過ごせばよいのか?については、また次回に・・・