「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。
原則とは・・・①万国共通で不変なもの
②質の高い結果を生みだすもの
③私たちの内面の外側にあるもの
④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの
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「7つの習慣」が人々に影響を与え続けているのはなぜですか?という質問に対して、コヴィー博士はこう答えています。
第1~第3の習慣を学び、実践する意味がすべて集約された答えです。
自分の人生には自分が責任を持ち、今ある自分や取り巻く環境はすべて自分が選択した結果である、誰のせいでもない・・・ここに至るために「私的成功」を学んでいると言ってもいいほど。
わかっていても中々できないのが人間です。
ここを理解し、実践するためにはやはり、第1の習慣の刺激と反応の間にあるスペース(自覚・想像・良心・意志)の力が鍵になりますね。
自責思考というと、自分を責めるという意味にとらえられがちですが、「7つの習慣」でいうところの自責思考とは「自分の人生の責任は自分で引き受ける」ということです。
反対に他者や環境といった外部のせいにばかりにしている考え方を“他責思考”と言います。
なんでも他者や環境のせいにするって楽ですよね!責任からも逃げられるし。
しかしながら、こうした人生をずっと歩んで行った先にはなにが待っているのでしょうか。
誰からも相手にされず、後悔の念に押しつぶされそうになりながら晩年を過ごす日々。
死の瞬間ですら「もっとこうしておけば良かった、ああしておけば良かった」と後悔しながら亡くなっていくのでしょうね。
そして、ここに気づいたときに「本当の自分」・・・真っ白いキャンバスを持っていたころの「本当の自分」に再会できるのでしょう。
「~べき」「~ねばならない」といった外からの刷り込みによる”思い込みの価値観”が植えつけられる前の自分。
一足飛びには行けないけれど、日頃から意識を向けて、選択ができるという自由に感謝しつつ、その選択の結果までをも想像しながら生きて行きたいものです。