「7つの習慣」は個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。
原則とは・・・①万国共通で不変なもの
②質の高い結果を生みだすもの
③私たちの内面の外側にあるもの
④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの
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今回は「自立した状態」=「私的成功」を成し遂げた人間が目指す次のステップである「相互依存の状態」=「公的成功」について見て行きましょう。
”公的成功”ってなに?
前回は・・・人間は産まれてから親の加護にいる間は”依存状態”、そして段々と成長しながら経済的にも、体力的にも、知的・精神的にも一人の人間として自立をしていく。
この自立が出来た状態を”私的成功”と呼びますよというお話をさせていただきました。
この私的成功を得るための習慣が・・・
◎第1の習慣:主体的に生きる。
◎第2の習慣:終わりを思いえがく。
◎第3の習慣:最優先事項を優先する。
でしたね。
「7つの習慣」の厳しいところは、この”私的成功”がゴールではなく、さらにその先に”公的成功”があると言うことです!
*ほとんどの自己啓発(本やセミナーなど)がこの”自立状態”をゴールとしている⇒
”公的成功”=”相互依存の状態”とは・・・
と述べられています!難しいですね💦
つまり、自立した人間同士がお互いを認め合い、違いを尊重し、信頼の輪を築き、win-winな関係を構築し、社会や地域や家庭と言った社会的組織に置いて”シナジー(相乗効果)を生み出す状態になることを”公的成功”とコヴィー博士は述べているのです。
*相互依存の究極の状態が”シナジーを創り出す”こと!
そして・・・
コヴィー博士、厳しい!!
この「7つの習慣」が何故第1~第7の習慣になっているかと言うと、この順番が大切なのです!
先ず、第1~第3の習慣を身に付けることにより、自立した状態=私的成功を収める。
その次に第4~第6の習慣を身に付けることにより、相互依存の状態=公的成功を収めることが出来るのです。
順番が大事!
ただし、第1の習慣が完璧に習得できたら、第2の習慣にはいろう!と頑なに”順番”にこだわっていると、永遠に第1の習慣だけで人生終了してしまいます(笑)
最初から第5の習慣である”共感による傾聴のスキル”に入るというやり方もあるでしょう。
しかし、自分が自立していない・・・信頼されるに足る人間になっていなければ、いくら”共感による傾聴”のテクニックを駆使したところで、相手は本音を話してはくれないだろうし、信頼残高の預け入れがプラスになることもないでしょう。
もちろん、相手を理解しようと努め、”共感による傾聴”を行うことは大事です。ただ、本来の効果性を得たいのであれば、再度第1の習慣に戻って、自分の人格を磨くことも同時に行って行かなければ、単なるスキルやテクニック(個性主義)に終始してしまうということです。
私も「迷ったら第1の習慣に戻る」あるいは、自分のパラダイムを覗いてみたり、原則から外れていないか考えてみたり・・・基本に立ち返ることを心がけています。「7つの習慣」を実践する上で避けては通れない原則ですから。
一つひとつの習慣の意味を理解し、言葉に注意を傾け、実践しながら行ったり来たりして、すべての習慣を効果的に体得していくことが「7つの習慣」を実践するということにつながっていくのだと思います。
自身の成長にも、人間関係にも、即効性は通じない。”急がば回れ”の原則が作用するということですね。
公的成功を収めるための3つの習慣・・・
◎第4の習慣:win-winを考える。
◎第5の習慣:先ず理解に徹し、そして理解される。
◎第6の習慣:シナジーを創り出す。
「7つの習慣」が人が産まれてから亡くなるまでの人生すべての側面に置いて、依存⇒自立⇒相互依存という、個から公への”成長を続けるための習慣”であることがご理解いただけたでしょうか?
ですから、「7つの習慣」は個人にも組織にも人間関係にも素晴らしい影響を与える”人生の辞書、指南書”と言えるのでしょうね🎵
(投稿番号440)