230604「メンタルモデルを作り出す」

児玉伸也のブログ

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突然ですが、にんじん・ジャガイモ・玉ねぎと聞いてなにを思い浮かべますか?

恐らく多くの人が、カレーだったりシチューだったり、肉じゃがだったりが浮かんだのではないでしょうか。

さらにこれに醤油と酒が加わると、もう100%近い人が肉じゃがを思い浮かべますよね。

相手の思考や意識にわかりやすいイメージを思い浮かべてもらい、行動に移しやすくしていく働きかけを”メンタルモデル”と言います。

個人でも企業でも”ビジョンやミッションやバリュー”を見たり、聞いたりしたときに、その言葉がメンタルモデルとして機能し「なるほど!そうだよね」と共通の理解が進み、「これなら共感できるし、こんなことができそう」と思ってもらうこと、行動にまで落とし込んでもらうことが肝要です。

「安全第一」という看板(今でも工場に行くとよく見受けられます)、「我が社のビジョンは安全第一だ」と聞いて、「なるほど、安全第一はわかりやすい!よし今日から安全第一で仕事をしよう」具体的なアクションプランを考えられる人は少ない(ほぼ皆無に近い 笑)でしょう。

「気をつける」「頑張る」「注意する」「反省する」このような言語も抽象的過ぎて、行動に落とし込めない、メンタルモデルが描けない状態です。

最初の例でいうと「にんじん」だけ(笑)

本当に安全を最優先にして、それを社是やビジョンにまで落とし込むのであれば、「私たちは、従業員とその家族の安全を第一に考え、あらゆる労災やハラスメントから従業員とその家族を守ります」と宣言してくれれば、「会社は本当に社員の安全を考えていてくれているんだ!」ビジョンに共感してくれる従業員も増えるでしょう。

そして「安全を最優先にする」という明確なビジョンがあるからこそ、「労災を発生させないためには?」具体的なアクションプランが立てられるようになります。

以前も例え話で引用させていただきましたが、桃太郎のビジョンは「大好きな村の平和を守ること」そのために、村人の平和を驚かす「鬼を退治すること」をミッションの一つとしてかかげました。

 

 

 

ビジョンやミッション、バリューを策定する際には、

①メンタルモデルに働きかけ、わかりやすく、実行しやすい言葉で表現すること。
②皆に浸透して、共感してもらえること。
③意志決定の参加者をできるだけ多くすること(参加なくして決意なし)。

最低上記三点は満たしたいものです。

個人の方は「ミッションステートメント」がご自身で肚落ちできる内容になっていますか?

経営者の方は「理念やビジョン」が社長室や来客室の額縁のなかだけでお飾りになっていませんか?

子どもがまだ小さい家庭なら家族のミッションステートメントを書いてみる!素晴らしいことだし憧れます。

最終的にどう在りたいのか(ビジョンを思い描く)、それを達成するための行動指針=憲法であるミッションステートメントを作成する。
個人でも組織でも「私(私たち)はどこに向かうのか?」という目指すべき方向が明らかになっていないと、自分にとっての最優先(最重要)事項はわかりません。

ビジョンとミッションが明確になって初めて車で向かうのか、飛行機で向かうのか、歩いて向かうのか(お供は猿とキジと犬で良いのか 笑)といったアクションプランも浮かんできます。

(投稿番号464)