第250/365回:「未だに”7つの習慣”が売れ続けている理由」

7つの習慣 児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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「人の話は最後まで聴きなさい」「自分さえ良ければとは思わないこと」「言われた相手の気持ちを考えなさい」「嘘をついてはいけません」「約束は守りなさい」「心から謝りなさい」「人は人、自分は自分でしょ?」「自分の責任は自分で取ること」「健康のために運動しなさい・バランスの良い食事を摂りなさい・しっかりと睡眠を取りましょう」「しっかりと計画を立ててから行動しましょう」・・・等々、私たちは幼いころからこうした原則を教え込まれて来ました。

「7つの習慣」や「嫌われる勇気」を読まずとも。

しかし、実践出来ていないのは何故か?

すべてアウトサイドイン(外からの刷り込み)なのですね!つまり、言われたらその時はやるけど、言われなくなると止めてしまう・・・アウトサイドインは心に残りません、響きません。

親や先生がいる時はやっている振りはするけど、いなくなったら忘れてしまう、止めてしまう。

仕事でも同じです。上司や社長がいる時はやるけど、いなくなったら止めてしまう。

私が過去見て来た幾つかの企業では、「今日は社長が来るから整理整頓しておくように!社長が来たらしっかりと挨拶をするように!」と上司が従業員に対して訓示を垂れている場面が多々ありました!

日頃から整理整頓や挨拶がしっかりと習慣として根付ている企業であれば、わざわざそんな訓示を述べる必要も無いし、お偉いさんが来た時だけ“振りをする”必要も無いですよね!

日頃は出来ていない、どうでも良いことと言っているようなものです。

これでは幾ら「安全作業で、怪我の無いように」などと言われても、「安全第一」の張り紙と一緒で中身がありませんし、労災も減りません。

こうした言葉が心に響いていないので、自分から意識して取り組むことがほとんど無いのです。

周囲は関係なく、自分事として捉えて意識すること、実践することがインサイドアウトの基本です。

原則(日本語で例えると倫理とか道徳)は、人から押し付けられるものでは無くて、自らが目指し、実践することがインサイドアウトです。

頭では理解しているものの実践出来ないは「やろう」と言う気がそもそも無いのです。

「知っていても実行しないのは、知らないことと同じである」とコヴィー博士は言ってます。

そして未だに「7つの習慣」や「嫌われる勇気」「人を動かす」が売れ続けているのも、仕事上のスキルやテクニックには問題ないけれど、「自分の生き方や在りかた、他者との人間関係等(スキルやテクニックでは補えない部分)に置いて多くの方が答えを探しているからだと思います。

最後に、「7つの習慣」は10年後、20年後、100年後も通用しますか?との問いに対して、コヴィー博士はこう答えています。

「変化が大きくなるほど、そして私たちを取り巻く環境が厳しくなるほど、これらの習慣が重要になります。何故かと言えば、私たちの問題や痛みは“普遍的”なものだからです。そして問題は増え、痛みも強くなっています。歴史を通して生き残り、繫栄する社会に共通する普遍的な原則、時代を超えて“不変”にして自明の原則に基づいた方法で無ければ、これらの問題は解決出来ません。これまでもそうでしたし、今もそうです。今後ともそうなのです。これらの原則は私が考え出したものではありません。私の手柄でもなんでもありません。私はこれらの原則を見出し、体系的な枠組みとしてまとめただけです」完訳版 p487

普遍⇒広く行きわたる様子。何時でも何処でも誰にでも当てはまること。受け入れら
れること。

不変⇒変化しない様子。何時までも状態が変わらないこと。時代が変わっても変化し
ないこと。

 

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