「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。
原則とは・・・①万国共通で不変なもの
②質の高い結果を生みだすもの
③私たちの内面の外側にあるもの
④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの
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人間関係における6つのパラダイムを見てきましたが・・・さて、どのパラダイムがベストなのでしょうか?
もちろん、win-winに越したことはありませんが、書籍では「一番効果的なパラダイムはどれだろうか。答えは“ケースバイケース”である」と書かれています。
スポーツ、企業同士のコンペ、相手との関係性・・・場面にあわせて使い分けることが大事であると。
ですから、必ずしも「win-winになろう!」ではなく、「win-winを“考える”」というタイトルになっているのですね。
この場面ではこのパラダイムが有効という事例を考えてみました・・・
①win-lose・・・仕事上のコンペ、生命に関わるような緊急事態が発生したときなど。
②lose-win・・・一時的に相手に花をもたせたほうが、その場がなごむとき、「妥協」したほうがものごとが早く進むと思われたときなど。
③lose-lose・・・戦争やテロ行為など。
④win・・・自身の命を守るとき、自分への挑戦、自分との約束を守るなど。
⑤win-win or no deal・・・ビジネス上、相手との合意がどうしても得られない場合、お互いに憎しみ合い・罵り合うような間柄の場合など。
やはりlose-loseだけはどうしても選択肢として選べないのは自明の理ですね!
ところが、コヴィー博士はこんなことも言っています・・・
どういうことか?
「相互依存の関係」とは、お互いが「自立」した状態にあり、「自立」した人間同士が力を合わせ、さらによい案、「妥協」でも「選択」でもない・・・“第3の案=シナジー”を創り出す世界です!
人間関係における効果性とは、長期的・継続的に良好な人間関係を構築し、その影響の輪が周囲にも後世にも広がっていく世界です。
ですから、「相互依存の状態」で取りうる選択肢はwin-winしかないということです。
このことについては、第6の習慣の「シナジーを創り出す」で深掘りしていきます!