第307/365回:「言行+心を一致させる」

児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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相手が人生において本当に悲しい、辛い状況に遭遇したときには、言葉はいりませんよね!

ただただ「大変だったね」「辛かったね」と受け入れてあげることしかできないし、無理に「なにか話さなきゃ」と思って、余計な一言を発して相手の心をより傷つけてしまうこともあります。

そんなときは、身近な間柄であれば、ぎゅっと抱きしめてあげることが「相手を理解する」姿勢でもあります(ノンバーバル=非言語コミュニケーション)。

 

「相手の身になって共感するのに、言葉など要らないこともある。むしろ言葉が邪魔になることさえある。だからテクニックだけではうまくいかないのだ(中略)・・・(傾聴の)スキルは必要である。しかしここでもう一度言っておきたいのだが、本当に理解したいという真摯な“望 み”がなければ、いくらスキルを使っても役には立たない」完訳版 p366

言行一致は信頼関係の土台となりますが、「7つの習慣」で求められていることは、言行+心の一致です!

言行が一致していても、本気で相手のことを思いやり、理解したいという“心”がなければ、預け入れどころか引き出しになってしまいます。

言葉では「大変だったね」と言っておきながら、心のなかでは別のことを考えている。

表面上のテクニックで共感しているふりをしても、心も伴っていなければ相手には伝わらないということです。

ある方からうかがったのですが、この「先ず理解に徹し、そして理解される」は相手のことを理解してから、自分の話をしましょうという原則なのですが、ほとんどの人は“自分のことを話す方が得意”なので、“そして理解される”はあまり意識しなくてもできる。

その割合は20:80(パレートの法則? 笑)くらいだそうです。

ですから、相手を理解することに全力を尽くしましょうと。

「人は誰でも、自分のことをわかってもらいたいと思っている。だから、相手を理解することにどんなに長い時間を投資したとしても、必ず大きな成果となって戻ってくる」完訳版 p368