第316/365回:年末特別企画「ミッションステートメントの作成の仕方」

児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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年内には仕上げておきたい「ミッションステートメント」

今回から数回にわたり、年末特別企画として、多くの方が苦手?としている「ミッションステートメント」の作成方法を、どこよりもわかりやすく解説したいと思います。

「ミッションステートメント」は自分の憲法と紹介されていますが、実際に作成する段階となると「どうやって作成すればいいのだろう?」と悩まれる方が大変多いです!

答えは・・・「決まりはありません!」となりますが、それだとこれで終了となってしまうので深堀して、ポイントごとに解説いたします。

確かに、決まりはないのですが、幾つかのポイントがあるので、そのポイントさえ押さえておけば、どなたでも作成することができます。

ポイントごとに解説して行きます・・・

①「自分(私たちは)はこうありたい!」という、”価値観”や”原則”が反映されていること。

ここが、最重要ポイントです。自分が大切にしている”価値観”や”原則”が表記されていないと、自分が向かうゴールがわからないからです。

例えば・・・自分は”誠実さ”という価値観=原則を大切にしているのであれば、「私は自分にも他者にも”誠実に”接します」と書けば、これで完成です!

長文にする必要も、また文章である必要もありません。

この場合、”誠実さ”という表現が記載されていれば、絵やイラストでもかまいません。

例えば”愛”を自分のミッションステートメントにしたいのであれば、左のイラストのようなものでも表せます。

 

自分の価値観を明確にするために、書籍では自分が亡くなったときの様子を思いうかべて、「3人からの弔辞」という形で、その弔辞の中から自分が人生の最後に「こんなことを弔辞で言ってもらえたら、最高の人生だった」と想像することにより、自分が大切にしている価値観を参列者の言葉から明らかにしていきますが、実際に(特に若い人は)自分の死をリアルに想像するのが難しい、死のことを考えると辛くなる・・・といった方もいらっしゃいますので、例えば1年後とか3年後とかにどうなっていたいか?をリアルに想像し、そのためにどんな”価値観”や”原則”に図って日々の生活を過ごしていけばいいのか?と問いかける=書き出すことで、「自分のありたい姿」「大切にしている価値観や原則」が見えてくるでしょう。

ここでのポイントは、自分の持つ価値観が原則に反していないこと!

原則は普遍的で不変なもの。価値観は時代とか、自身のおかれた状況などによって、更新されて行くものでしたね!

「強盗団には強盗団の価値観がある」が、その行動が原則に反していることは明らかです。

結果どうなるかと言いますと、捕まって処刑されることもあるでしょうし、捕まるのではないか?とびくびくしながら生きていく、良心の呵責にさいなまれるなど不幸な結果が待ち受けています。

原則と価値観の関係をコヴィー博士の言葉から押さえておきましょう!

「原則は自然の法則です。私たちの外にあり、私たちの行動の結果を最終的に決めるものです。価値観は私たちの内面にあり、主観的なものです。自分の感情をもっとも強く動かすものが行動を導くのです。原則を自分の価値観にできれば理想的です(略)誰でも価値観を持っています。犯罪者にも価値観はあります。価値観は人間の行動を支配します。それに対して原則は行動の結果を支配します。原則は私たちの外に存在する独立したものなのです(ページトップの原則とは?をご覧ください)・・・行動の結果を決めるのは、価値観ではなく原則です。だから原則を自分の価値観にし、原則を大切にすべきなのです」完訳版 p476

*価値観=原則が理想の状態。価値観は人に押し付けたりもするが、原則は全人類共通の法則!

*パラダイム(価値観)⇒思考⇒行動⇒結果の法則。完訳版をお持ちの方は、付録の「パラダイムと原則」p54の”see-do-getサイクル”をご覧ください。

まず、自分の大切にしている価値観や原則を明らかにすることから始めましょう!

続きは次回に・・・

 

 

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