「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。
原則とは・・・①万国共通で不変なもの
②質の高い結果を生みだすもの
③私たちの内面の外側にあるもの
④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの
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完訳版では、最後にコヴィー博士のインタビューが載っています。
貴重な言葉がいくつも載っているので、数回にわたりピックアップしてご紹介したいと思います!
◎原則と価値観の違いを理解すること・・・
原則は自然の法則。私たちの外にあり、私たちの行動の“結 果”を最終的に決めるもの。価値観は私たちの内面にあり、主観的なもの、人間の“行 動”を支配するもの。行動の“結 果”を決めるのは、価値観ではなく原則。原則を自分の価値観にできれば理想的である。
*先ずは自分の価値観はなにか?を明らかにして。それが原則から外れていないか?を確認することが大事ですね。
◎「7つの習慣」を教えるときは、どの習慣から始めてもかまいません。どれか一つの習慣を教えて、そこから他の六つの習慣に結び付けて行くこともできます。「7つの習慣」はホログラムのようなもので、全体が部分に含まれ、部分が全体に含まれているのです。
*「7つの習慣」は順番が大事ですが、興味のある習慣から入ってみて、そこから遡ったり先に進んだりという読み方もあります。どのように読むのかは自由ですが、やはり人格という土台がしっかりしていなければ、第4以降の習慣もスキルにとどまってしまい、高い効果性は得られません。
◎第1~第3の習慣までは「約束をし、それを守る」という一言で言い表せるでしょう。第4~第6の習慣までは「問題に他者と一緒に取り組み、協力して解決策を見つける」と言い換えることができます。
◎誠実さは忠誠心よりも大事・・・誠実とは原則を中心にして生活すること。
自分が抱えている問題の根本を見つめ「それは他者に受け入れられることなのか、それとも正しいことなのか?」を自分に問いかけてみる。
正しいと思うことをせず、他人や組織に忠実であることを優先していたら、誠実とは言えない。
第1~第3の習慣は“誠実さ”を表し、第4~第6の習慣は“忠誠心”を表しています(私的成功は公的成功に先立つ p55・56)
誠実さと忠誠心は一体であり、誠実であれば、いずれは他者の忠誠心を得られるが、最初に忠誠心を求めようとしたら、それと引き換えに誠実さを捨てることになる。
*正しいと思うことをする=原則に則っている。正しさよりも他者や組織に忠実であること=忠誠心を優先させることは、やがて人間関係にひびがはいると書かれています。誠実であること>忠実であることですね。
そして、今回最後の言葉・・・