第351/365回:「第Ⅱ領域に入るために」

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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日ごろの時間の使い方がどの領域に入るのか?に対しても質問を受けます。

その活動が第Ⅰ領域(緊急&重要なこと)・第Ⅱ領域(緊急性は低いが、重要なこと)・第Ⅲ領域(緊急性はあるけど、重要度は低いこと)・第Ⅳ領域(緊急性も重要度も低いこと)どこに当てはまるのか?

そして「7つの習慣」では、第Ⅱ領域を大きな石としてスケジュールに落とし込みましょう!と書かれています。

第1の創造である準備・計画にあてる時間、健康のために運動する時間、知性を高めるために読書をしたり、勉強したり、大事なセミナーを受講する時間、ブログを書いたり人に伝えるアウトプットをする時間、自分自身をヒーリングして精神を整える時間、大切な人と話をしたり、食事をしたり、飲みにいったり(コミュニケーションを深める時間)などなど、第Ⅱ領域で行える活動は沢山あります。

例えば、仕事で疲れて終業後に、買い物をして帰宅~夕飯作り・・・家族は「当たり前」だと思っているので感謝の言葉もなければ、「美味しい」といったフィードバックももらえない主婦(夫)の場合・・・

「こっちは仕事だけでも疲れているのに」「何故自分ばかり・・・」「どうせ感謝などしてもらえない」という反応的な気持ちでいると、夕飯作りはますます苦痛になり、夕飯作りの時間が第Ⅲ領域になってしまいます。

ところが自らの力でパラダイムシフトを起こして、相手に承認を求めずに、「食べてくれる家族がいることに感謝」「家族がいるから仕事も頑張れる」という主体的な思いで作ったら、毎日の夕飯作りは第Ⅱ領域に入って来ます。

大切な家族とのクオリティータイムになるのですね⇒これぞ、インサイドアウトのアプローチです!

同じく同僚や上司、友人と飲みに行くことも、付き合いだから仕方ない・断れないからという思いで行くと第Ⅳ領域になってしまいますが、お互いに語り合い、絆を深めるという時間であれば第Ⅱ領域になりますよね!(社会・情緒的活動)

ですから、同じことをするにしても、自分がどうとらえるのか、主体的に行うのか、反応的に行うのか、という自覚・想像・良心・意志を活用することが大事になって来ます。

ゲームをやったり、You tubeを見たり・・・娯楽にあてる時間がすべて第Ⅳ領域になるとも限りません。

なんでもバランスが大事なのです。ゲームばかりやっていたり、動画やTVばかり見ていたり、ジャンクフードばかり食べていたり、毎日酒浸りはNGだけど、息抜きや楽しみも必要です。人間ですから。

それすら“我慢しなければ”と思うと、第Ⅰ領域で疲れ果てて帰って来て、家ではだらだらする(第Ⅳ領域に逃げ込む)だけの生活になってしまい“緊急中毒性”から抜けられなくなります。第Ⅰ⇔第Ⅳを行ったり来たりというもっとも避けたいパターンに陥る。

「7つの習慣」は戒律が書かれた聖書ではありません。ここに書かれていることを遵守しなさいではありません。

やるという選択肢もあれば、やらないという選択肢もあります。

どんな選択をするのかは自分次第。その結果までをも想像して行うことで、第Ⅱ領域にかける活動はぐっと増えて来ます!

 

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