「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。
原則とは・・・①万国共通で不変なもの
②質の高い結果を生みだすもの
③私たちの内面の外側にあるもの
④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの
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人が「反応的になる」一番の要因は”人間関係”にあると言っても良いでしょう!
アドラーも「嫌われる勇気」の中で、「人間の悩みはすべて人間関係にある」と言っています。だからこそ、「あなたの問題はあなたの問題。私の問題は私の問題」と言う”課題の分離”が必要であると。
コヴィー博士にも多大な影響を与えたであろうアドラーの言う「課題の分離」とは「7つの習慣」の中では、「影響の輪と関心の輪」として紹介されています!
対人関係に置いて、「反応的にならない」ためには、刺激と反応の間にあるスペース(一時停止ボタン=自覚・想像・良心・意志)を意識することは勿論ですが、「影響の輪」にフォーカスする癖をつければ更に強固なものとなります!
さて、「影響の輪」と「関心の輪」のおさらいです。
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「影響の輪」=自分で直接的・間接的にコントロール出来る事柄。自分の”感情や気持ち””選択すること””自分の言動・態度”等。
「関心の輪」=自分が関心を持っているあらゆる事で、自分ではコントロール出来ない事柄。”スポーツの勝敗””天気””他者の言動・振る舞い””他者の感情や気持ち””過去に起きた出来事”等。
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「影響の輪」にフォーカスする人は、「自立レベル」の人たちであり、「私(たち)」と言うI(We)を主語に使い、自分の選択の結果は自分で責任を持つことが出来、他者や環境のせいにしません。
どんな困難な状況に置いても、「この状況で、今、私に出来ることは何だろう?」と考えます。
「私は~する」「私は出来る」「私は選択する」「私は~しよう!」と主体的な人たちは「主体的な言葉」を使います。
そして、自らが変わり、主体的に行動することによって周囲にも良い影響(変化)を及ぼしていくことが「インサイドアウト」の原則でしたね!
つまり、「影響の輪」にフォーカスしている人は、常に「インサイドアウト」のアプローチを行っている人となります。
一方で、「関心の輪」でしか物事を捉えられない人たちの主語は”あなた=You”でした。
まだ「自立」が出来ていない「共依存」のレベルの人たちです。
「○○でさえあったなら・・・」「あの人は何時も頭にくる!」「あの人のせいで・・・」「あの人さえ居なければ・・・」「私には無理・出来ない・どうせ・・・」等々。
「反応的な人たちは反応的な言葉を使う」のでしたよね。
考えてもどうにもならないことに時間を費やして、挙句の果てに相手を責めたり自分を責めたりして、結局自分で自分を苦しめて行ってしまうのなら、一気に振り子を反対方向に振ってみて、”他者や環境のせいにしないで”「自分で出来ることは何だろう?」にフォーカスした方が、どれほど好循環を生み出すか?
「関心の輪」で自分ではどうにもならないことに遭遇したら、「そこから先は”神の領域”」と考えてみてください(笑)