第255/365回:「話し上手は聴き上手・・・共感による傾聴実践編」-2

児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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「話し上手は聴き上手」良く言われますね。

ところが「私は人の話をしっかりと聴けます」と言う方のほとんどが、相手の話しを“注意して聴く”レベル、あるいは“傾聴”レベルです。

“共感による傾聴”は“傾聴”よりも更に上のレベルです!

先ず相手の視点に立ち、相手のパラダイムから相手の身になって聴く。相手を理解しよう!本当に理解したい!と言う気持ちで聴くことです。このためには自身のパラダイムを一旦横に置くと言う“大きなパラダイムシフト”が出来なければ、“共感による傾聴”は出来ません。

そもそもパラダイムとは何なのか?が判らなければ、相手の立場・視点に立つ、相手の身になって聴くと言うことが出来ないのです。

「先ず理解に徹するためには、大きなパラダイムシフトが必要である。私たちはたいてい先ず自分を理解してもらおうとする。ほとんどの人は、相手の話しを聴く時も、理解しようとして聴いている訳では無い。次に自分が何を話そうか考えながら聞いている。話しているか、話す準備をしているかのどちらかなのである」完訳版 p343

そしてコヴィー博士はこんなことも言っています。

「共感して聴くには、耳だけでは無く、もっと大切なのは、目と心も使うことである。相手の気持ちを聴き取る。言葉の裏にある本当の意味を聴き取る。行動を聴き取る。左脳だけでは無く右脳も使って、察し、読み取り、感じ取るのである」完訳版 p346

相手の表情や仕草、感情の揺れなどを目と心も使って読み取る、感じ取ることです。

相当な集中力と自身の心の安定が無ければ、相手の心の中を読み取り、感じ取ることは出来ません。

その為には日頃から、第1~第3の習慣を実践し“人格”の土台を作っておくこと、第7の習慣の刃を研ぐ活動を実践し、4つの側面(健康・人間関係・知性・精神)を磨いておくと言う“準備・計画”が必要です!

“共感による傾聴”を妨げる大きな壁となっているものは、「先ず自分が理解されたい」と言う“4つの自叙伝的反応”です。

“4つの自叙伝的反応”とはどのようなことか?また次回に。

 

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