第312/365回:「私的成功は公的成功に先立つ」

児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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第1~第3の習慣で人格を磨き「私的成功」を目指しながら、相手とのWin-Winを考え、共感による傾聴で「相手を理解する」ことができたら、いよいよ「公的成功」の集大成である第6の習慣「シナジーを創り出す」に入って行きます!

書籍でも書かれていますが、第1~第5の習慣はすべて「シナジーを創り出す」ための“準備”だったと!!

自立した人間同士が、人間関係(組織)の中で目指す集大成は「シナジーを創り出す」こと。

ここに入る前に、再度「私的成功」⇒「公的成功」の順番がなぜ大切なのか?について振り返りをしてみます(笑)

まず自立が出来ていない状態だと「共依存」の状態から抜け出せません。主語は「あなた」の状態です。

「あなたのせいで~」「あなたがしてくれなかったから~」・・・この状態で人間関係をより良くする習慣=公的成功の習慣は到達できません。

自立が出来ている人は「わたし」が主語になります。

「私がやります」「私がお手伝いできることはなんでしょう?」「私の責任で~」・・・自分の言動は自分で責任を持ち、自分の人生は自分が創造主であることを決意することです。

自立した人間は、人生においてどんなことがあろうと、決して他者や環境のせいにはしません。

そのために刺激と反応の間にあるスペース(自覚・想像・良心・意志)を使って、インサイドアウトのアプローチで人格を磨いていきます。

この人格と言う土台の上に、「公的成功」を目指して行くのでしたね!

「相互依存は、自立した人間になって初めて選択できる段階である。依存状態からいきなり相互依存の段階に達しようとしても無理である。相互依存できる人格ができていないからだ。自己を十分に確立していないのだ」完訳版 p55

そして、こうも書かれています・・・

「公的成功を果たすためには、まず自分自身を制する私的成功を果たさなくてはならない。自分との約束を果たすことができて初めて、他者との約束を守ることができる。人格より個性を優先させるのは無駄なことだ。自分自身を高めずに他者との関係が良くなるわけがない」完訳版 p44

自分を律すると言うこと、“自律して自立した人間”を目指すこと=人格を磨いていくこと。

人格を磨く・・・この言葉は何度もなんども登場してきます!

人格を磨くことなくして、共感による傾聴を実践しても、それはただのテクニックになってしまいます。

「何を言うかではなくて、誰が言うか」by イチロー・・・この誰が人格者であれば人は話を聴こうとします。

“私的成功は公的成功に先立つ”という原則ですね。