第320/365回:「違いを尊重する」

児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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年末特別投稿「ミッションステートメント作成の仕方」が続きましたので、再びシナジーを創り出すに戻ります。

「シナジーを創り出す」ために大切なことは、もちろん第1~第5の習慣を実践し続ける姿勢ですが、それだと抽象的過ぎてなかなか難しいと思います。

ですので、具体的にどう考え、どう行動することがシナジーに結びついていくのか?についてお話させていただきます。

先ずは、人はそれぞれの意見や考え・・・ものの見かた=パラダイムがあるということを理解することです。

同意よりも、そうした多様な考えや異なる意見があって当たり前!そうした様々な視点からの発言ができる、しやすい雰囲気を作り出すこと。

書籍で言いますと「違いを尊重する」姿勢です。

「違いを尊重することがシナジーの本質である。人間は一人ひとり、知的、感情的、心理的にも違っている。そして違いを尊重できるようになるためには、誰もが”世の中をあるがまま”に見ているのではなく、“自分のあるがまま”を見ているのだということに気づかなくてはならない」完訳版 p407

自分のパラダイムは正しい地図であるという“思い込みのパラダイム”を捨てること。

自分のものの見かたには限界があるということを理解すること。

目の前の一人を人として尊重すること。

「自分とは違うものを持つ他者と接することで、自分の知識が深まり、現実をもっと正確に理解出来るようになる」完訳版 p408

相手の意見を尊重し、聞き入れること(理解に徹する)で、自分自身の視野も広がります!

「そういう考えもあるんだ!」と思えたら、「では、どうしたら自分の考えと相手の考えを取り入れて、さらに大きなアイデアに発展させていけるのだろう?」と考えること。

またコヴィー博士はこんなことも言っています・・・

「二人の人間の意見がまったく同じなら、一人は不要である(略)あなたは私と違う意見だからこそ、あなたと話してみたいのだ。私にとっては、その違いこそが大切なのである」完訳版 p409

あの本田宗一郎氏もこの“違い”に関してこのような言葉を残しております・・・

「自分と同じ性格の人間とは組まないという信念を持っていた。自分と同じなら二人は必要ない。自分一人でじゅうぶんだ。目的は一つでも、そこへたどりつく方法としては人それぞれの個性、異なった持ち味をいかしていくのがいい、だから自分と同じ性格の者とでなくいろいろな性格、能力の人といっしょにやっていきたいという考えを一貫して持っている」

相手を尊重し、むしろ自分とは異なる考えや意見こそがシナジーを創り出す基本であること、なんとなくご理解いただけたでしょうか?