第343/365回:「コヴィー博士からのメッセージ」-2

7つの習慣 児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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前回に続いて、コヴィー博士のインタビューからピックアップさせていただきます。

◎第1の習慣に関して・・・
①(第1の習慣の)最初のレベルは、刺激と反応の間にある“スペース”を意識できるくらい。
②次のレベルは、仕返ししない、やり返さない、というような選択ができるレベル。
③次のレベルは、許しを求めるようになる。
④次のレベルは他人を許せるようになる。
親を許せるようになる。
亡くなった親を許せるようになる。
⑦最高レベルでは、他者に腹を立てないことを選択できるようになる。

如何でしょうか?⑤⑥の親に関しては、毒親である場合のみ”許す必要はありません!毒親に対しては「親を大切にしなさい」「親孝行しなさい」といった既成概念は取り払い、毅然と立ち向かうか、距離をおく、縁を切るしかありません!この覚悟が無ければ、生涯自分の人生に毒親が暗い影を落とし、心からの幸せを感じることができません。

これらの原則のどれ一つとして、私が考え出したものではありません。私個人が高い評価を受けるべきではないことを強く自覚しなくてはなりません。謙虚な人間と見られたいから言っているのではありません。そう信じているから言っているのです。私は皆さんと同じように真実を追求し、理解したいと思う一個人です。私は師ではありません。そのように呼ばれたくありませんし、弟子が欲しいとも思いません。私は、人々が自らの心の中にすでに持っている原則を師とし、良心に従って生きられるように促しているだけなのです」

「7つの習慣」は第一次世界大戦の前後200年間で、成功者たちの共通の法則を見つけ出し、体系的にまとめてくれた書籍です。法則(原則)自体は、コヴィー博士のオリジナルではありませんが、コヴィー博士の言葉で体系化し、まとめてくださったことに敬意の念を表します。

◎「7つの習慣」を子どもたちに教えるには?・・・
第一に手本を示す。第二に愛情深く思いやる関係を築く。第三に「7つの習慣」の基本的な考え方を子どもの言葉でわかりやすく教える。

*「7つの習慣」を授業の一環として取り入れている学校も増えています。役に立たない倫理や道徳の授業よりも、人として大切な、そして成人してからも原則を中心に生きていく大切さを、子供のころから学んでいれば、人生のあらゆる局面においても反応的にならない強さが身についてくると思います!

◎上司・家族・友人に「7つの習慣」を勧めるには?・・・
あなた自身が信頼される人格を磨いて、その人と信頼関係を築く。そうして、“7つの習慣”が自分にとってどのように役立ったのか話して聴かせれば、耳を傾けてくれるはずです」

◎「7つの習慣」は今でも、10年後、20年後、100年後も通用しますか?・・・「変化が大きくなるほど、そして私たちを取り巻く課題が厳しくなるほど、これらの習慣が重要になります。なぜかと言えば、私たちの問題や痛みは普遍的なものだからです。そして問題は増え、痛みも強くなっています。歴史を通して行き残り、繁栄する社会に共通する普遍的な原則、時代を超えて不変にして自明の原則に基づいた方法でなければ、これらの問題は解決できません。これまでもそうでしたし、今もそうです。今後ともそうなのです」

*原則は時代も国境も超えて普遍的で不変な自然の法則。国家レベルで言えば、国対国の関係、組織で言えば人間関係、個人で言えば混迷する社会で生き抜いていくこと・・・こうした諸問題はこれからも無くなることはないでしょうし、先の読めない時代になっています。

歴史は繰り返します。悲しいことに負の歴史も繰り返します。

だからこそ、「今、自分ができることはなんだろう?」と自分に問い、原則を中心に生活し、自分が及ぼすことができる“影響の輪”を広げて行くことで、一人ひとりが手を合わせ、世の中の“流れを変える人たち”になることが世の中の流れを変えていくのではないでしょうか。