第379回「パワハラから身を守るには?」

児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

自分にあった適切な睡眠時間の確保(個体差があるため、何時間とは決められませんが)、適度な運動、バランスの良い食事。

これは特に我々世代(50代)以降、30~40代でも気にする人は気にします。

要は無理が利かなくなる世代です💦

”健康である”という原則に従うと三つとも必須要件であることは、ほとんどの方が異論をはさまないでしょう。

睡眠・食事・運動の習慣を確保することによって、不可抗力の事故や病に侵されない限り、心身のバランス=ベストコンディションを維持することができます。

心と身体どちらが先にバランスを崩すのか?といったお話も聞いたことがあるのですが、それって卵が先かヒヨコが先かというくらい余り意味のない話であって、表裏一体なんですよね。

心身の不調は先ずメンタルに表れてくることもあるし(眠れなくなったり、早朝覚醒に見舞われたり、食欲が減退したり、楽しむことができなくなったり)、身体に表れてくることもあります(胃腸がやられたり、帯状疱疹が発症したり、髪の毛が抜けて来たり)。

人間の身体は本当に素晴らしくできていて、極度のストレスや緊張状態が継続すると、必ず身体か心がSOSを出してくれます。教えてくれます。

その信号に気づき早急に対処すれば良いのですが、気づいても気づかないふりをしていたり、気づいてもさらに身体や心を酷使したりしていると、最後は入院するか、最悪自死に至るか。

未だに”我慢は美徳””苦労は買ってでもしろ””気合と根性が足りない”といった旧石器時代のパラダイムが日本には蔓延しています。

だから、パワハラもなくならない。加害者がそれをパワハラだとは思っていないので。

「自分はこうやって鍛えられてきた、これくらいで根を上げるようでは、社会人として失格だ」「これはお前のために言っているんだ(指導・教育と捉えている)」のようなパラダイムに支配されている輩が後を絶たないので。

恐らく根絶することは不可能でしょう。加害者が「これは悪いことなんだ」と自覚をし、”更生する”努力をしない限り⇒本人は正しいことをしていると思い込んでいるので、ほぼあり得ないことですが。

パワハラに関しては、自分の命を守るために、闘うか逃げるかの二者択一しかないと確信しています!逃げるが勝ちという言葉はこうした身の危険から逃れるための言葉。逃げるという言葉がしっくりこないのであれば”戦略的撤退”とでも言いましょう。

睡眠時間も確保できない、食事もゆっくりと会話を楽しみながら摂取する時間もなく、コンビニ飯か出来合いのものを”飲み込んで”終わり、運動などする時間なんてもってのほか・・・今の生活でこの内一つでも当てはまるようなら危険水域です。

増してや仕事でこのような状況に追い込まれているのであれば、命を削っているようなものです。直ぐに逃げましょう!

こうした企業に対して”責任”など感じる必要は微塵もありません!会社はあなたを搾取するだけ搾取して、使い捨てます。あなたがいなくなったところで、会社は生き残ります。

先ずは自分が”洗脳”されていないか?まともな企業なのか?一人で判断がつかない場合は、自分の置かれた状況を家族や友人に話してみて、第三者目線からどうなのか?聞いてみてください。

自分に考える力がある間に。

洗脳状態が長く続くと、思考力まで奪われて行きます。「上司に指示されたことができない自分が悪い」「自分はまだまだ甘すぎる」と自分を責めるようになっていきます。

ここまでの段階に来ると、人に相談してみようという気力すら奪われていきます。

よく言われる”思考停止の状態”です。

パワハラ被害に遭ってしまう方は、責任感が人一倍強く、生真面目(真面目とは違います)で、「自分がやらなければ」という思いが強い方がほとんどです。

会社や上司としては、これほど使い勝手のいい”道具”はありません。すり減って使い物にならなくなるまで、酷使し続けます。

人を人として見ていないので。

そうなる前に、睡眠・食事・運動時間は取れているか?バランスを欠いていないか?を振り返ってみて、過重労働やパワハラが原因で上記時間が確保出来ていないのであれば、声を出して聞いてみてください、相談してみてください・・・「これってパワハラなの?」と。

一人で抱え込まずに、誰かに現状を伝えることがスタートです!