230317「正義中毒と7つの習慣(脳に楽をさせない)」-10

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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加齢による脳の前頭前野の委縮によって、年寄りは柔軟な発想がしづらくなり、固定観念に引きずられ、他者に対して攻撃性を増すという衝撃的な内容が描かれていましたが、前回に引き続き、この前頭前野を委縮させない方法を引用させていただきます。

①安易なカテゴライズ、レッテル貼りに逃げない。

名著「バカの壁」のなかで、養老先生も書いていましたが、「ああすれば、こうなる」的な安易なレッテル貼りは脳にとっては非常に楽な状況。前頭前野を働かせるせっかくのチャンスを逃していることになるそうです。

「この人(あの人)はどういう背景があって、どんな意図を持って、こうした発言をするのだろうか」と多角的に考える、書き出すことで安易なレッテル貼りから一抜けすることができ、脳は刺激を受けます。

②前頭前野を働かせるには余裕が不可欠。

「自分の頭で考えるということは、前頭前野を働かせる、ということとほとんど同じと考えて良いのですが、そのためには、他の領域にそれほどリソースを割かなくて済んでいる状態、つまり、脳に余裕がある状態を保つ必要があります」

⇒他の領域にそれほどリソースを割かなくて済んでいる状態とは、ベストコンディションを維持し、余計なことに頭を使わなくても良い状態・・・つまり脳が考える余裕がある状態のことです。

「何も考えず、毎日同じ選択を続けるのは楽で合理的ですが、変化の少ない日々を送っていると脳は衰えてしまいます。仕事や生活に追われて忙しい方も多いと思いますが、脳のためには小さなことでも、前頭前野を働かせる余裕を作っていくことが大切です」

⇒趣味といった趣味もなく、会社と家の往復で会社関係と家族以外はほとんど付き合いもないような、いわゆる仕事人間だった人が、定年した途端にやることもなく、家にこもり、1日中TVを見るか、酒を飲むか・・・今までとは別人のような人になってしまう。考えることもやめてしまう、表情から精気もなくなってしまう。まさに私の父親がそうでした!人間これほど変わってしまうものかと・・・

仕事と家庭以外のコミュニティーに入っていたり、趣味の関係の友達がいたりすることは、年齢を重ねるほど大切になっていきます。

その方たちと語らうことが楽しみであったり、刺激を受けたりすることで脳が活性化されます。

定年後も引き続き付き合っていける仲間がいることで、”老後の引きこもり”も無くなります。

③睡眠・食事・運動。
⇒もうこれは言わずもがなですね。脳科学の世界に限らず、あらゆる分野で大事な要素として挙げられています。
何にも増して大事な習慣だと思います。心身の健康を保つ3種の神器。

この三つのバランスが取れている人は、心身が安定しているので、人を攻撃したりするような過激な反応はしません。

常に心に余裕があるので、さらに良いアイデアを生み出すために思考を巡らせます。意見が対立する人が表れたら、むしろシナジーが生まれるチャンスだととらえます。

寝つきが悪い、夜中になんども目覚めてしまい、質の良い睡眠が取れない方は(以前の投稿でも書きましたが)、朝一番に日光を浴びることでセロトニンを分泌するセロトニン神経が活性化します。

セロトニンは朝に合成され、昼間はあまり合成されません。
朝に分泌されたセロトニンが夕方以降に「睡眠ホルモン」のメラトニンに変化し始めます。

そして、入眠時の寝つきが良くなり良質な睡眠が得られます。

中野信子さんもまったく同じことを書いていてびっくりです!と言いたいところですが、それくらいポピュラーなことなのですね。

「7つの習慣」では、第7の習慣「刃を研ぐ」を実践することですね。健康的な側面だけではなく、知的側面も磨き、良好な人間関係も築いて行き、四つの車輪をバランスよく研いで行くこと。

これが、長期的・継続的な効果を生みつづけることにつながっていくと、コヴィー博士も述べています。

いよいよ、次回は「正義中毒」に陥らないための最後の“考え方”について見て参ります。

(連続投稿394日目)