230407「世界一わかりやすいビジョンとミッションの違い」

児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ミッションを抱いて、ビジョン実現に向かって進む」

⇒この言葉を聞いてもピンときませんよね?

日ごろはあまり気にかけないで、何となく使い分けていたビジョンとミッション。

ビジョンとミッションの明確な違いとはなんだろう?と気になり(気になりだしたら、納得するまで調べる性分もありまして 笑)、調べてみました。

ネット検索したり、人に尋ねたり、企業のビジョンとミッションを比較したり、ChatGPTにも質問したりして(笑)、その明確な違い、線引きの部分を考察してきたのですが、やっとそれらしき答えを発見することができました。

ビジョンとミッションの定義は検索サイトによっても、質問する相手によっても非常にまちまちで、なかなか「これだ!」という(自分が納得できる)答えには巡り合えませんでしたが。

何となく抽象的な概念。何となくこんなことではないかという理解に終わっていました。

ビジョンとミッションを辞書で調べてみると・・・

ビジョンとは、将来の「あるべき」、「ありたい」姿を言葉にしたもの。

ミッションとは、「任務や使命」のこと。

とありますが、付け加えてミッションには“先がある”ということです!

目指すべき先にあるものこそが“ビジョン”

すなわち、最終的に在りたい姿=終わりを思い描いたときに、どんな最後を迎えたいのかを明確にすることがビジョンであり、そのビジョンを達成するために“自分は何をすべきなのか?”を明確にしたもの、成文化したものがミッションです。

終わりを思い描き、悔いのない人生の最後を迎えることがビジョンであるならば、そうした最後を迎えるために、“どんな思いで・どんなことを大切にして・どんな日々を過ごすのか”を成文化したものがミッションステートメント=人生に置ける第1の創造(準備・計画)。

時間軸で言うと、長期的な目標、最終的に在りたい姿がビジョンであり、それを実現するために今月・3カ月後・半年後・1年後・3年後・・・をどうやって過ごし、何を達成していくのかという中期的目標がミッション。

企業で言うなら、その企業が存在し発展することで、社会にどのように必要とされるのか、どのような貢献ができるのかを掲げたもの、共通の理念がビジョンであり、そのビジョン達成のために「私たちは○○します」と企業の使命(どんなサービスや製品を通じて、社会に貢献していくのか)を成文化したものがミッション。

古い工場とかに良く見かけられる“安全第一”という看板。あれもある意味ビジョンです。

“安全第一”というビジョンを達成するために、労災を発生させない仕組みを考え、実行することがミッション。

“LOVE&PEACE”だって全人類共通のビジョン!

桃太郎のお話しで例えると、桃太郎のビジョンは“鬼退治”ではなくて、“大好きな村の平和を守ること”。そのために“悪い鬼を退治する”という一つのミッションを掲げていたのですね(笑)

「7つの習慣」で例えると、第2の習慣で終わりを思い描くことがビジョンであり、そこに向かうためにミッションステートメントを作成し(第1の創造)、第3の習慣である最優先事項を優先し、実践すること(第2の創造)がミッションということになります。

先日まで世界に感動を与えてくれたWBC侍ジャパンで例えると、まず「世界一になる」というビジョンがあって、「そのためにできることは何か?」を考え、あらゆる準備・計画をして実践してきたという2つの創造を行ったことがミッションであり、結果としてビジョンを達成することができた。

ところが、ビジョンを達成したと思ったら、そうでは無かったという続きがあります!

優勝後のインタビューでダルビッシュが「これで終わりではないです。3年後にも世界一になることが目標」と話していたのを聞いて驚きました!

つまりビジョンはまだ先に続いているのです。恐らくWBCという大会が続く限りは永遠に続いていくビジョンでしょう。

原則を中心に据えた生き方をしたいのであれば、私たち個人も、企業という組織も、または家庭や地域においても、どこに向かうのか?(ビジョン)そのためにできることは何か?(ミッション)を明確にしておくことが大事です。

「私(私たち)のビジョンは○○です。そのためには○○というミッションを達成します」と当てはめると考えやすいですね(ミッションはもちろん複数でかまわない)。

成り行きにまかせる、言われたことだけやればいい、人がどうなろうと知ったことではない、毎日楽しければそれでいい(享楽的な意味で)・・・アウトサイドインな人生ですね。

名著「竜馬がゆく」のなかで、坂本(龍馬)竜馬が言っていました・・・「世に生を得るは事を成すにあり」(残念ながら竜馬が本当に発した言葉ではありませんが)。

自分でしかできない貢献、自分がこの世に生を受けた意味、自分は何を達成し、どんなことを後世に残したいのか?これを考えることも、自分の“ボイス(内面の声)を発見するヒントとなります。

じっくりと考えているとワクワクとして来ます。

皆さんのビジョンとミッションはなんですか?

(連続投稿415日目)

 

コメント