「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。
原則とは・・・①万国共通で不変なもの
②質の高い結果を生みだすもの
③私たちの内面の外側にあるもの
④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの
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あのイチローが引退してから、イチローほどの選手はもう日本から出て来ないのではないかと思っていた矢先・・・イチローの引退とほぼ入れかわりにまるで漫画の世界から飛び出してきたような異次元の選手が表れました(笑)
今、日本中・・・世界中をフィーバーさせているご存じ、大谷翔平です。
今回はこの大谷翔平から「終わりを思い描くこと」「最優先事項を優先すること」を学んでみようと思います。
プロ入りしたころからずっと大好きな野球を軸に時間を組み立てて、野球以外のことには「ノー」を突きつけてきたそうです。
こんな逸話がありました・・・
入団3年目にTVの取材があり、その後番組キャスター達は、局から少し離れた場所でのお食事会を予定していたそうなのですが、お誘いを受けた大谷選手は「社食に行かせてください。牛丼で十分ですよ」と答えてスタッフ達を驚かせたというのです(もちろん、大谷選手の意志を尊重して、社食でのお食事会となったそうですが)。
食べ盛りの21歳。美味しそうに牛丼をほおばりながら、周囲への気配りも忘れずに笑顔で「有難うございます。美味しいです」と答えていた、談笑していたそうです。
おしゃれな場所で豪華な食事を楽しみたいと思うのが人の常だと思うのですが、野球以外にかける時間・・・食事会場に移動する時間は勿体ない、少しの時間も無駄にしたくないという意志を当時から持っていたそうです!
そうした思いの背景にあったのが、上記発言内容だったのです。
着替える時間、身体をほぐす時間、ベンチ裏でバットを振る時間、選手間のコミュニケーションをはかる時間・・・特に時間をかけていたのはデータを見る時間と映像を確認する時間だそうです。
データ、映像を見ながら自分の動き、プレーを“想像し”、動きのイメージを頭の中で膨らませる(想像する)。
リアルに身体を動かす時間以外に、常に頭の中でイメージすること=想像することに時間軸を割いていたそうです。
リアルに身体を動かす時間、プレーをしている時間は“緊急かつ重要な第Ⅰ領域の時間”
イメージを膨らませたり、ストレッチをしたり、素振りをしたりする時間は“緊急ではないが重要な第Ⅱ領域の時間”・・・これも異次元なコントロールですね。
自分がどう在りたいか=終わりを思い描くことが明確で、その為にはどんな時間の使い方がベストなのかを”逆算”して、最優先事項を優先して実践する。
第1の創造(準備・計画)で、十分に準備・計画を立てて、第2の創造(実際におこなう)で試合に備えて計画通りの行動を行う。
燃えるようなYESである野球のこと以外には、笑顔で「ノー」を突きつける。
イチローも同じでした。自分のルーティンは必ず守る。準備・計画に抜けがない。
もちろん、二人とも直接会ったことはありませんが、人格者であること間違いないでしょう。
プロスポーツ選手はスキルを磨くのは当然ですが、超一流といわれる選手たちは人格を磨くこともされているのでしょうね。
「7つの習慣」を読まずとも実践している方々です(笑)
そして大谷選手は“二刀流”についてこんなことも言っています・・・
野球で結果を出す、野球でファンを喜ばせるために、終わりを思い描き、最優先事項を優先して実行する。
最大のパフォーマンスを発揮するために、時間をどのように使い、ピークをどこに持っていくかを知り尽くした二人。
まさにプロフェッショナルの流儀です!考え方も行動力も“異次元”です(笑)
(連続投稿396日目)