第368回「言葉の持つ力」

児玉伸也のブログ

「7つの習慣」は人が人らしく、自分らしい人生を生きるための、そして個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。

原則とは・・・①万国共通で不変なもの
       ②質の高い結果を生みだすもの
       ③私たちの内面の外側にあるもの
       ④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
       ⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの

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「連続投稿」という言葉から解放された途端に、自然体で言葉が降りて来て「書きたい、楽しい」という気持ちがより強くなって来ました。習慣の持つ力!?

やはり連続投稿中は「書かねば」という思いが自分のどこかにあったのでしょうね。

連続試合出場記録がかかったプロ野球選手のような(笑)

「べき・~ねばならない」反応的な言葉なので使わないようにしましょうと常々お伝えしていますが、これは外から刷り込まれた(思い込みの)価値観で使用することがNGですよという意味です。

自分を鼓舞するとか自分との約束を守るといった”Be proactive=主体的である”ために使用するのであれば、むしろモチベーションは高まります(いい意味でのストレス=ユーストレス)。

*「~すべき」「~なはず」「当たり前」「普通は~」「常識的に~」という言葉は要注意です。信念として自分の中で大切にするにはまったく問題ないですが、それを他者に押し付けるとパワハラにつながりやすいからです。当たり前や常識は、人によって違います。津野香奈美著「パワハラを科学する」より。

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今回はこの「言葉」に注目してみました。

◎人から感謝されたときとか、ほめられたときに「いや、私なんてまだまだ・・・」とか「○○さんにくらべたら私なんて・・・」という言葉を返したことありませんか?”褒め言葉はプレゼント”素直に「ありがとう」と受け取りましょう。プレゼントしてくれた相手に対して、「いや、私は受け取れません」と拒否しているようなものですよね。

◎人からなにか頼まれたときに、0.5秒で「私には無理(できない)」と反応したことはありませんか?(勿論、通常レベルをはるかに超えた課題な要求はパワハラとなりますが)
できない理由を探すのでなくて、「どうしたらできるだろう?」にフォーカスしましょう。

◎目標を述べてくださいと聞かれたときに、「○○したいと思います」と答えたことはありませんか?(これ、本当によく使われています!)
思うだけでは実現しません、プロ野球でも「優勝したいと思います」とは言わないですよね。「優勝を目指します」・・・目標も自己宣誓も「私は○○します!」と言いきることで、より言葉の持つ力(引力)が働きます。

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上記例はすべて”無意識”で発している言葉なんですよね!?

いわゆる”クセ”。

”クセ”は矯正すれば治ります。”無意識”は”意識化”すれば対処できます!

自分が発する言葉にもう少し注意をはらってみて、「これを言ったら相手はどう思うだろう?」「これを言われたら君ならどう思う?」自己対話してみてください。

これも、瞑想したり書き出したりすることによって、メタ認知力(=自覚の力)が高まり自分の言葉というものを客観的に捉えること(言葉に敏感になる)ができるようになります。

但し、どんな言葉を発すれば良いのだろうとあまり過敏になる必要もありません。共感による傾聴やアクティブリスニングまではいかなくても、ごくごく自然に相手の言葉に耳を傾ければ過剰に反応的な言葉は出てきません。

感情をコントロールすることと、言葉をコントロールすることは”反応的にならない=スペースを活用する”ことの第一歩です。

そして、自分に問いかけることによって無意識を意識化することこそが自己対話=セルフコーチングです。