「7つの習慣」は個人にも組織にも人間関係に置いても、長期的・継続的な効果(豊かで実りある人生)が得られる「原理原則」が描かれた書籍です。
原則とは・・・①万国共通で不変なもの
②質の高い結果を生みだすもの
③私たちの内面の外側にあるもの
④私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用するもの
⑤自明的であり、理解すれば私たちに大きな力を与えてくれるもの
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今回は、高校の弱小ラグビー部を全国制覇ができるチームにまで育て上げた名監督のお話しをさせていただきます。
昔、そんなTVドラマがあったような気がするのですか?(笑)
この名監督、30年もの長い歳月をかけて、このラグビー部を強豪校にまで育て上げ、通常であれば、あらゆる名監督と同じように評価されてしかるべき存在だったはずなのに、なんと最後は選手への暴力行為(絶対にあってはいけないこと)が社会問題となり、責任を取る形で監督業を辞任したという経歴を持っております。
退任後、「7つの習慣」と出会い、パラダイムシフトが起きて、今までの自分のやり方・・・チームが強くなるためには鉄拳制裁も辞さないという考えを改め、今では“ラグビー界のしくじり先生”として、ラグビー界の指導者たちに「7つの習慣」をベースにした指導をおこなっているそうです!
過去に自らが犯した過ちについて・・・
と発言されています。
そんな“しくじり先生”が「7つの習慣」との出会いによって、どのようなパラダイムシフトが起きたのか?
◎以前のパラダイム・・・指導者は厳しくあるものだ。こんなパラダイムを持っていたので⇒選手を批判する・責める・罰する・脅す・文句を言う・ガミガミ言う・褒美で釣る、こんな行動をとっていました。
◎現在のパラダイム・・・スポーツを通して人生を幸せにする。こんなパラダイムを持っているので⇒傾聴する、支持する、励ます、尊敬する、信頼する、受容する、意見の違いを交渉する、といった働きかけをしているそうです。
まさにbefore after。
パラダイムが違うと、こうも考えも行動も変わってくるのですね!
さらに“しくじり先生”は続けます・・・
この考え方・行動から見えてくることは、「自分は絶対に正しい」という思い込み。「先ず理解に徹する」原則の欠如。Win-winを考える姿勢の欠如です。
そして今、“しくじり先生”がもっとも大切にしていることは、「先ず相手を理解する」原則だそうです。
「以前の自分は(選手に対して)ああしろ、こうしろと指示していました」
ところが、共感による傾聴を行うことで・・・
同じ人間が話した言葉とは思えないくらい、180度変わってますよね!
まるで、コヴィー博士の言葉を聞いているかのように(笑)
パラダイムが変われば思考も変わり、行動も変わる!
そしてアウトサイドイン(外からの刷り込み)の効果についてもこのように触れています・・・
アウトサイドインは決して駄目なわけではありませんが、その効果は短期的なものに終わってしまい、相手から主体性を奪ってしまいます!
細かな指示を出したり、あるいは監督が常に目を光らせていなくては動けない指示待ち人間・顔色をうかがう人間を増長させてしまいます。
長期的・継続的な効果を得るのであれば、インサイドアウト以外の選択肢はありません。
「7つの習慣」を自らが学び、実践することにより、周囲にも良い影響を与えている“しくじり先生”ですが、一番の効果は“自分自身が変わることによって、周囲にも良い影響を与えていくインサイドアウトのアプローチが取れるようになったこと。相手を尊重し、理解に徹するという原則に気づいたこと”ではないでしょうか?
それは決してたやすい、平坦な道のりではありません。学び⇒決意し⇒実行するという成長の螺旋階段を、人格を磨きながら登って行くことです。
原則を意識して、原則を中心に生きていけば、人は変われます!何歳からでも。
さあ、今日から「7つの習慣」を始めましょう!
(連続投稿425日目)