230720「事実と解釈」

児玉伸也のブログ

「7つの習慣」を活用するための二つの講座をご案内します。

1.「7つの習慣実践会」・・・
書籍を読み込み、テキストに書き出す(考える・アウトプットする)というワーク、読書後の感想やテキストを書いてみた感想などのシェアを通じて、「7つの習慣」の理解と実践力を高めていただきます。

・こんな方におすすめ:「7つの習慣」の基本理解と実践力を高めたい方。「自立」から「公的成功」という”成長と変化の扉”を開けたい方。

・受講日程および回数:毎月1回×全11回/年開催。1セッション3時間程度(日程および時間は応相談)。

・受講料金:一回のセッションごとに5,500円(税込み)。

・受講方法:オンラインまたはリアルセミナー。

2.「7つの習慣セルフコーチング一般講座」・・・
自己対話の原則を学び、「7つの習慣」に基づいたセルフコーチングを実践できる状態を目指すプログラム。
事前学習動画とテキストへのアウトプット、シェアを通じて自己対話力=セルフコーチング力を身につけ「なりたい自分になる」ためのセルフコーチングプログラム。

・こんな方におすすめ:達成したい目標がある方、人生の選択に悩んでいらっしゃる方、自分らしさとは?自分らしい生き方とは?探していらっしゃる方、自己成長を遂げたい方。

・受講日程および回数:7時間×1日または3.5時間×2日(日程および時間は応相談)。

・受講料金:66,000円(税込み)

・受講方法:オンライン。

◎お問合せまたはお申込み方法・・・下記URLよりお願い致します。
https://forms.gle/VSLuy4EB5VNKBqGz6

*いずれのプログラムも個人向けであり、企業研修は致しません。

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今日は、自分を客観的に見る”自覚の能力”を高める一つの方法として、事実(ファクト)と解釈(ストーリー)を分けて考えるということを簡単に説明させていただきます。

例えば・・・

「先月は売上目標の50%しか達成できなかった。今月もきっと達成できないだろう。そもそも自分にはこんな目標を達成するのは無理だし、きっと店長も私なんか必要ないと思っている・・・もう、辞めちゃった方が良いかも」

といったストーリーって結構”あるある自問自答”だと思うのです。

これ、事実と解釈がごちゃごちゃになっているので、「自分なんて・・・」という負の自問自答が始まってしまうのですね。

ここでの事実は「売上が目標の50%であった」ということになります。

それ以外の「自分には無理」とか「店長も必要ないと思っている」とかの部分は、事実ベースではない妄想・・・つまり自分の解釈なんですね!

この状況を自覚できる(客観視できる)と、こんな自己対話ができるのではないでしょうか?

事実⇒「売上が目標の50%だった」

ここから解釈に飛ばずに、「それなら、どうする?」「そもそも50%の原因はなんだったのだろう?」「目標設定が高すぎたのではないか?」など、事実に対して「それで?」と投げかけてみます。

そうすると、「原因はこれかも?」とか「目標設定をもう少し低くしてみよう」とか、「価格設定を変えてみよう」とか、新しいアイデアが湧いてきます。

最後に、「だったらどうする?」と問いかけてみて、「来月は目標設定を80%にしてみよう」とか、「売れ筋の商品はもう少し高値で販売してみよう」とか、「店のレイアウトを変えてみよう」とか、具体的なアクションプランが浮かんできます。

如何でしょうか?同じ事実に対しても、事実と解釈を分けて考えるのと、混同するのでは、得られる結果も自分の気持ちもまったく変わったものとなりますよね。

もちろん、現実はこんなに簡単ではありません。しかし、日頃から事実と解釈を分けて考える⇒書き出してみること、何か問題が起こったときに「事実は○○なだけ、だったらどうする?」と未来思考で考える癖をつけておくと、ネガティブな感情に引きずられることも減って来ます。

「7つの習慣」に、コヴィー博士の地下鉄での体験(p25)が描かれていますが、コヴィー博士は隣に座った男性からの一言「数時間前にあの子たちの母親が亡くなって」という話を聞いて、劇的なパラダイムシフトが起きたと書かれています。

しかし、この話を聞くまでは男性が父親かどうかはわからなかったにも関わらず、コヴィー博士は男性を父親だと思い込み(解釈)苛立っていました。

ひょっとしたら、たまたま同じ駅で乗りこんできた一人の大人の男性と子どもたちだったのかもしれません。

しかし、事実と解釈を混同してしまっていたコヴィー博士は、勝手に「親子」と決めつけて苛立っていたのです。

男性が「あの子たちの母親が亡くなって」という話をしてくれたので、親子であるということはわかりましたが、もしも男性がなにも話してくれなかったら、ひょっとしてコヴィー博士は関係のない男性と、地下鉄で騒ぐ子どもたちに対して「親なのになんで注意しないんだ!」とずっとムカムカしていたかもしれません!

このように事実と解釈を分けて考える癖をつけないと、事実に対して解釈が暴走を始めてしまうことは良くある話です。

解釈とは自分の勝手な思い込み・妄想に近いものです。

心配事があって顔を曇らせていると「今日の○○さんは機嫌が悪い」とか決めつけるのも解釈です(よくある話ですよね)。事実は「機嫌が悪い」のではなくて、「プライベートでなにか心配するできごとが発生した」ので、「表情が暗い」ということかもしれません。

怒っていない女性に対して「なに怒ってるの?」と聞くことも男性あるあるだと思います(笑)これも事実を飛ばした解釈ですよね。

自己対話においては、このように「事実は○○なだけ」、「それでどうする?」「この事実に対して、自分でできることはなんだろう?」と問いかけることが大切です。

「なぜ自分ばかり」「どうせ自分なんて」と事実のなかに解釈を混ぜてしまうとどんどん苦しくなってきて、負のスパイラルに陥ります。

この事実と解釈は奥が深いので、もう少し深掘りして参ります。

(投稿番号473)

 

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